2月 1, 2009

第22回 農業経営者党「ヒール宮井」vs.ものづくり党「高橋がなり」

Filed under: アグリの猫 — blog_admin @ 4:41 pm

「農業経営者」読者の会の忘年会を「農家の台所」国立本店で開催していただきました。ご参加いただきました読者の皆様、昆編集長はじめ編集部の皆様ありがとうございました。
 
年商150億円のソフト・オン・デマンド創業社長として、ご参加いただいた農業経営者の皆様に、上から目線でモノ言わせていただくと宣言していたのに、強気な発言ができなくて申し訳ありませんでした。ヒール宮井さんとの喧嘩対談も予定していたんですが、僕のボルテージが上がらず、盛り上がらなくて返す返すもすいませんです。
 
初めてお会いした宮井さんはヤッパリ頭の切れる会話ができる人物でしたね、僕の言う「頭の切れる会話」とは、相手の反応を見ながら相手が望む話をその場で構築しながら臨機応変に楽しく話すことです。とはいえ、二人とも素人なもんで初対面の人と挨拶早々にお約束とはいえいきなりバトルトークはできません。

完全燃焼のできなかった宮井さんは二次会でやっとエンジンが回ってきたようです。いきなり問題が出題されました。「収穫の多い畑と少ない畑ではどちらが質の良い作物が作れるか?」僕は「少ない方ですか?」宮井さんはニッコリと「間違いなく多い方です!では収穫を増やす方法は?」僕は自信を持って「堆肥による土作りです!」。宮井さんはケェっという顔をして「科学です!1回数十万円で土壌診断を米国に依頼します。その診断通りに土作りをすれば、毎年確実に収穫高が上がります。この方法で一番確実に収穫を増やす生産者は、この方法以外に何もしない生産者です。これが科学です」。僕の稚拙な文章のせいで宮井さんがこれ以上敵を作らないために少し付け加えておきますと、自分の畑の土を知り尽くした生産者は今までの経験から“カン”で科学と同等の土作りに成功している人もいるとおしゃっていました。

宮井さんのように、農業を経営と考えられる生産者が少な過ぎますし、経営的視点から生産を考えて勉強している生産者も少ないでしょうね。国立ファームも将来は宮井さんにライバル視される生産法人を北海道に作りたいと考えています。考えてはいますが、言い返したいんです、「それは“ものづくり”ですか?」と。

宮井さんの博識と実績の前では赤子も同然の僕は、生産者は実はエロネタが好きだということも宮井さんのおかげで学べましたのでAVを例えに反論しました。AV業界では、今売れている女優をキャスティングして手堅く作品作りをする“女優モノ”が儲かります。僕がAV業界に参入した13年前は大手5社と呼ばれるメーカーが売れる女優を独占していました。売れる女優の出演料は200万円~500万円が相場です。それに対抗して僕は2万円~20万円の女優たちに僕の経験から生まれる“カン”を“企画と演出力”という言葉に変えて“企画モノ”と呼ばれる作品を制作して、大勝してきた実績の話をさせていただきました。

僕は儲かる作品創りの方法論として、オリジナリティにこだわっています。僕にしかできないものしか作りたくありません。だからものづくりとして儲かりましたし、プライドを持てました。こんな僕の存在は多くのAV制作者たちに勇気を与えられたと自負しています。そして多くの後輩たちを制作者としてAV業界に呼び込むことにも成功しました。

生産者で科学も効率も勉強しない、理解できないバカとはお付き合いしたくありません。しかしあえて呼ばせていただきます、宮井さんを「農業団塊世代」と。戦中戦後の貧しい時代を見て育ってしまったので、経済的繁栄を追いかけ過ぎて、精神的自由を見失ってしまった方々の農業版のようにお見受けしました。そろそろ僕と遊びませんか?

2009年2月号より転載

※この記事は『農業経営者』様より許可を頂き、
発売から1ヶ月経過した後に掲載しております。
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