第28回 会社設立から丸3年、まだまだ土作りですね!

「石の上にも三年」の3年が経ちました。早く潰れろ!と思っていらっしゃる方々、申し訳ありません!まだまだ続けます。早く役に立て!と思っていらっしゃる方々、申し訳ありません!まだまだご迷惑お掛けします。

“農業改革”の大火を起こすべく決起しましたが、燃えるのは火起こしのために用意した紙(紙幣)ばかりで薪(農業生産)にすら燃え広がっていません。
設立当初、荒地の国立ファームは腐植する有機物(事業)も無ければ分解するはずの微生物(社員)も嫌気性のものばかりでした。それが3年もトライアンドエラーを繰り返して来ましたら、有機物も殖えて5%ぐらいは腐植が進んでいますし、好気性の微生物も繁殖(50名強)して徐々に分解も始まっています。まだまだ火は起きませんが、煙は確実に燻り始めました。
12年前のような強がりを言うのではなく、ヤッパリ「バカでも継続すれば力が付く!」という感覚を最近ヒシヒシと実感しているんです。

農業の川上から川下までを真新しいレールで敷き詰めるとホザいていましたが、今のところ川上は散々です。生産担当者を十数名採用しましたが全員に逃げられてしまったから。

仕方なく国立の農地(2反弱)は毎年100万円の固定資産税を穴埋め出来るように、高級レンタル農園にすべく整地して燕麦を植えています。山と農地で10町歩ある千葉農場は従業員の怪我もあり無人になってしまいました。今は毎月一回8名の社員が一泊二日の小社員旅行と題して荒れない様に管理をしに行っています。明るい動きは今年から始まった山形のガールズファームです。社長の高橋菜穂子の他に2名の美人社員?も加入して漢方米などに挑戦しています。国立ファームの設立当初からお世話になっている操ちゃんの応援があったからです、ありがとうございます。


有能な生産者と連携している委託栽培部門は順調です。山形と埼玉にあったソルトリーフ契約生産農場は北海道・茨城・長野と広がっています。生産リスクを減らすために環境の違う立地で生産するためです。先月は嬉しいことがありました。福島での契約生産をお願いに伺った農家さんから「待っていましたよ!3年前に国立ファームを知ってからいつか取引を始めようと観察していました。ソルトリーフも昨年実験しています、25畝の施設も用意しています。」というお言葉を頂けたのです。社員一同で涙・涙です。

ホワイト苺も生産者の遠藤健二さんのおかげで単一プロジェクトとして初めて黒字を出すことが出来ました。


何よりも順調なのは東京多摩地区で始めた“1a運動”です。保守的な都市農業の中でもヤンチャな農家さんに、とりあえず一畝だけ実験的に珍しい野菜を栽培をして頂く契約のことです。地産地消の追い風に乗り、商品部が結成した朝取り部隊の活躍もあり、都心部の高級スーパーさんで高値ながら飛ぶように売れて喜ばれています。

“農家の台所”も今月は新宿に3号店目がオープンし、10月には立川高島屋さんに定食屋バージョンの“農家の台所”が出店します。


会社全体としてはいまだに赤字ですが、今後の国立ファームはまず川上にとって便利な川下を創り上げるために全社一丸体勢をとります。そして黒字化して川上に殴りこみます。その時に国立ファームと関係のない生産者たちに、「国立ファームはズルイ!独自の売り場があるから儲かるはずだ!」と言わせます。


就農して金が無いのに「農業経営者」を購読して夢を描いている皆さん、「継続すれば成果は実る!」を信じてお互いに切磋琢磨して生き残れば何かいい事がありますよ。

2009年8月号より転載

※この記事は『農業経営者』様より許可を頂き、
発売から1ヶ月経過した後に掲載しております。
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