第44回 国立ファーム“がなり企業塾”は随時塾生募集中です。

入塾金-無料
月謝 -無料(正社員として待遇)
資格 -18歳以上で農家の後継者
期間 -およそ1年~3年
目的 -面白い農業経営者の育成

国立ファームが発足してから4人の御子息を農家さんから預からせていただきました。内1名がグループ会社の代表として独立、1名が3年経過したものの留年中、2名が去っていきました。去ってしまったSさんは、自然体の子で勝ち負けにこだわる社風が合わず、もう一人Kくんは勉強熱心な子なので全くシステムの整ってない国立ファームに嫌気がさして大手青果販売店に行かれてしまいました。預けてくださった親御様、力不足を今さらながらお詫び申し上げます。
独立した菜穂子と留年中の内田は3年前の4Hクラブ全国大会の講演を聞いて入社しました。自立心の強い菜穂子と依存心の強い内田には全く違う環境を与えて育てています。
菜穂子にはやりたいことがあり、それを実現するために僕を必要としている子です。イメージで言うと、自分の向かいたい大まかな方向は自分で決めているくせに、その方向に向かって僕が微調整しながら後ろから押させられているという感覚です。

話したことはありませんが、菜穂子が農業生産法人の代表になりたいという願望を持って国立ファームの門を叩いたことは簡単に想像出来ました。なぜなら「農業を産業化させることにより山形を活性化したい」と言っている菜穂子は、農業生産法人を立ち上げ、成功する以外に方法論がないからです。ならば経営者である僕を近くで見せることで、まずは経営者の姿勢というものを教えました。そして人・金・コネを応援してあげれば、とりあえず動くことができます。あとは結果を見ながら修正箇所をアドバイスすれば勝手に育っていく資質を持った楽ちんな子供です。一人前の経営者になったときに、貸し借りの関係ではなく、損得の関係で互いに得を与え続けられるパートナーになっていれば両者は幸せになれます。
それに対して、内田は宗教団体に入団してきた信者のような子です。自分の進むべき道を決めて欲しいようなのです。国立ファームに入社してくる若者の大半がこのタイプなのですが、良く言えば“素直”、悪く言えば“バカ”なんです。どんな仕事でも逆らわずに一生懸命努力してくれるのですが、目的が無いので当然そこに到達するための知恵が生まれないのです。結果を出すために他部署との連携は取れず、壁にぶち当たれば足踏みを続けてしまいます。
そんな内田を最初の1年間、ソルトリーフの生産管理課で丁稚奉公させました。どんな職種でも良いのですが、直属の上司がいる環境で責任の無い仕事をさせて、本人の資質を探るためにです。その時点でつまらぬ自己主張をして辞めていく人間は僕の管轄ではありません。結果、内田には与えられた仕事を効率は良くはありませんが、コツコツと続けられる長所と、仕事で関係する誰にでも好かれる才能があることが分かりました。こんな立派な才能があれば、あとは全体を見渡す視野と目標を持たせてあげれば、社長として返すことができます。この2年間は販売・数値計算・創業経営を教え込んできましたが、肝心の生産がもう一歩なので、6ヶ月間の留年が決定して、来年の春に“愛知イケメン農場”の社長として凱旋させる予定です。
僕は、あと5年は国立ファームで未来の農業を創り上げていく若者を育てる所存です。どちらのタイプの御子息でも、お預かりさせて頂きます。ですが、条件が一つだけありまして、「いい奴であること」です。“いい奴”とは他人に迷惑を掛けることを嫌い、喜ばせることを信条として生きている奴のことを僕はこう呼びます。

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※この記事は『農業経営者』様より許可を頂き、
発売から1ヶ月経過した後に掲載しております。
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この記事へのコメント

  1. 独自性が無いのよ!どれもこれもパクリ事業ですからね。

    過去の社員からの提案されたアイデアも底ついたのででしょうか?

    新たなアイデアを提供できる社員採用しないと先が短いですよね。

  2. 高橋さんの写真から、生気が無くなったよね。

    どこぞの首相みたいです。

  3. 国立ファームは、今回のTPP加盟に賛成ですか?
    社風からしたら、当然!!賛成の立場でしょう。

  4. 農業経営者のHPをお気に入りに登録して毎月拝見しています。今月も面白く読ませていただきました。 ありがとうございます。

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