第50回 選抜チーム“オール関西”が世界の農業を面白くする!

  

野球やサッカーなどのスポーツ選手はオールジャパンの一員になることが一つの希望でしょう。そしてそのオールジャパンが世界で活躍するとスター選手が生まれ、ファンという消費者が増えることでその業界全体の売上が増加します。さらにはそのスポーツを志す少年・少女が増えることで将来のスター選手が生まれる可能性が増加するのです。

 今の農業にとっては夢のような産業ですが、例えばサッカーと農業に共通点があるのではないでしょうか。篤農家というライバルよりもより良いプレーをしたいと願っている選手は世界中にいます。農産物は世界中に流通することが可能です。農産物は選手の努力と才能によって優劣が付きます。ファンという消費者はその優劣によって喜びも悲しみも感動も得ることができる。そうなんです!マッチプレーするプロモーターや公平なルールと公平な競争ができるフィールドを提供できる協会が生まれれば、農業もサッカーに負けない、いやそれ以上の産業になることができて、世界的なスター選手も産み出すことができるのです!

いきなり大風呂敷を広げてしまいましたが、「千里の道も一歩から」。まずは地道に地域リーグを創り上げることから始めましょう。

 

  3年前に大阪・梅田の百貨店さんから「農家の台所」を4年後に開業するレストラン街に出店して欲しいというオファーを頂きました。2年前に奈良で講演をして関西の若手農家さんと知り合いました。1年前にその中の数人が東京に遊びに来てくれ「農家の台所」で食事をして、大阪にも自分らが作った農産物を自慢できる「農家の台所」を出店してほしいとお願いされました。そこから話がトントン拍子に進み、来年に関西2府4県(大阪・京都・奈良・兵庫・滋賀・和歌山)の農家が作品を競い合うためのレストランを出店することが決まったのです。名付けて「オール関西の農家が存続を賭けて競い合うレストラン」です。

オールと名付ける以上は当然誰でもが参加できてはいけません。これから1年間をかけて東京の農家の台所9店舗で予選をさせていただきます。お客さまの投票から決められる篤農家ランキングから選抜します。

関西と一言で言っても広いので物流が重要になります。効率の良い物流を構築するためには量が必要になるので、国立ファームが担当する宣伝のためのレストランと並行して、量をさばくための卸業務を進めなければならないでしょう。生産方法に一定の基準を設け、品目・地域・生産方法等に関係のない、オール関西共闘組合を将来のスター農家候補さんたちに設立してもらいます。

 誰でもが知っているブランドを野菜にも創れば、生産者にとっても消費者にとっても喜びが増えると考えて、国立ファームというブランドを構築中ですが、その核となる地域ブランドが先に確立されることが重要になることに気付きました。MLB(大リーグ)をブランドにするためには米国各地にヤンキースのようなチームが必要になり、そのチームをメジャーにするためには天賦に恵まれたスター選手が必要になるのです。

 先日は高知県を回って「オール高知」を創るための画策をしてきました。高知にもスター選手候補がたくさんいらっしゃいました。

 オール関西が成功すれば、真似の好きな農業関係者がすぐさま「オール○○」という形で全国に広げてくれることでしょう。そこで国内の利害を超えてオールジャパンを選抜して世界に殴りこむのです。

 “ものづくり”や“クリエイター”“スポーツ選手”は厳しい競争に勝って始めて金と名声を得られるものです。それを得た勝利者がスターになることでその業界は発展します。逆に言えばスターのいない農業が発展しないのは必然なんです。

 

●高橋がなりTwitter⇒ http://twitter.com/ganari_t
●配信元:国立ファーム

※この記事は『農業経営者』様より許可を頂き、発売から1ヶ月経過した後に掲載しております。
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