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【最終回】全ては自分が悪の根源であることに気付きました。

 

07年5月から始まった連載を今月号で一旦辞めさせて頂きます。

その時は突然訪れるものです。農家の台所銀座店でブチ切れました。「もう会社には来ない。店も潰す。会社も潰す。」と言って引きとめる幹部を土砂降りの雨の中で振り切り帰ったことから始まった社長の出社拒否。やる気満々で改善指導に訪れた店舗で営業時間中に60以上の改善点をノートに記して、アイドルタイムになり責任者たちを集め指導を始めました。

「回転きのこ栽培棚のきのこが何で枯れてるの?」店長「湿度調整が分からないので枯れてしまいました」「金糸瓜のコンポートは何で甘くないの?」レシピ担当者「料理長にはレシピを送ってありました」

詰り積もった不満が些細な現場責任者の無責任で爆発してしまったのです。原因は設立以来5年間以上の思い通りにならない会社経営なので根は深いです。それから2週間以上出社拒否を続け、その間は家に引きこもり国立ファームグループの処遇を考え続けました。

これまでに15億円以上投資をしましたが、使ってしまったお金は所詮成り金の泡銭ですから未練はありません。しかしこれからも年間グループ維持費に1億円以上再投資が必要になるこの事業を辞めてしまえば正直僕の生活は安泰になることでしょう。

答えは始めから分かっていました。「潰せない!」です。バカなりに精一杯努力する残った社員100人近くと、大して役に立たないのに期待して農産物の直接取引をして頂ける篤農家の皆さんがいらっしゃるのに僕から先に諦める訳にはいかないのです。

では何を改めれば赤字体質のこのグループを改善できるのかという答えを見つけ出さなければ先に進めません。要因は数限りなく上げられますが、根底にあるものは素人集団が基本も分からずにカッコを付けてプロにも出来ないようなウルトラCの演技をしようとしていたことです。

僕は20代、テリー伊藤に師事し映像演出を学び、30代、会社を2度起業し2度失敗することで経営の原理を学ぶことができました。この経歴という技術を駆使して前社を10年で100億円企業に成長させることが出来たのです。時代の背景から生まれた高速道路を経歴というチューンアップしたスポーツカーで200㎞オーバーの爆走をして無事走り抜けたのです。ですが高速から下りて、農業という走りづらい砂利道を無免許なのに資金力で買ったオートバイで走り始めました。ですがスピード感覚だけが残っていて200㎞で進もうとして転倒しまくっていたことに気付きました。

そうなんです!転倒する社員が悪いのではなく、アクセルを吹かし過ぎる僕が全て悪かったのです。要因が分かっても改善することは簡単ではありません。ですが、僕以上にモガいていた愛社精神のある社員たちがいました。僕がアクセルから手を離してスピードを落とすことで、僕の代わりにハンドルを操作してくれるそうです。代償として僕が進めていた新規事業を一切中止し、10店舗のうち4店舗の閉鎖、今いるスタッフで出来る範囲の業務を着実に出来るようにするという実に面白みのない会社になってしまうようです。

但し、2・3年で転倒しない会社になった暁には、また僕がアクセルを吹かしまくることも期待してくれています。

僕は来年の春から一度農業の現場にズッポリ入り込んでみようと考えています。ものづくりが一朝一夕で出来ないことをもう一度自分の身体に染み込ませるつもりです。農業改革を謳う国立ファームの代表が生産現場で叩き直される経験はきっと将来の農業業界にとって有効な期間になることと確信して出直しますので、もう一度連載が始まることを期待して頂けますと幸いです。

●高橋がなりTwitter⇒ http://twitter.com/ganari_t

●配信元:国立ファーム

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第55回 経営者はどこまで自分がヤルべきか?

勤勉な子は3種類いる。頭の働きが勤勉な子と体の働きが勤勉な子、そして両方共に勤勉な文武両道のような子である。国立ファームがお取引いただいている篤農家さんに多いタイプである。

自分の求める結果が確固としてあり、その目的のために創意工夫し頭と身体を活発に働かせ活動されている。そのような方々は必然的に集落のリーダー的な存在になり、生産なり販売のグループを率いることになる。

そのようなリーダーのいる地域は農業が活性化する。代表的な例は和郷園の木内さんだろう。そこで重要なファクターは木内さんを神輿として担ぎあげる農家さんたちの存在だ。

その農家さんたちも自分の求める結果があり、その目的のために肉体労働をするのはもちろんだが、ただ従うのではなく能動的に良い作物を効率的に生産するという自分の責任を果たすべく試行錯誤されながら連帯している方々なのだ。

 

対照的なのはTPPの恐怖を押し付けられて自分で情報を集めることなく検証することもなく直近の利益を求めて受動的にデモに参加させられている農家さんたちである。

今の日本人の典型例のように、ものごとが上手くいかない時に自分が変わるのではなく、自分を取り巻く環境のせいにするような人たちである。

確固たる人生の目的がなく、惰性で幸せを求める人々は“甘言”が好きだ。そういう方々のリーダーが自分の地位を保全しようと考えれば決して厳しいことを言わない。

族議員として票田を守ろうとする亀井静香の発言をイメージしていただくと分かりやすい。対して木内さんはグループのメンバーに日々改善する努力を強いているはずである。

それに応えられるメンバーや社員さんたちだから和郷園は素晴らしいのだろう。それに対して、国立ファームのリーダーたちが頭脳労働に怠慢なんです。結果を出すための仕事を創る作業と、それをチームとして効率的に行なうための指導をする作業をしないからです。

 

散々偉そうなことを言っていながら、またまた愚痴をこぼさせていただきます!僕は国立ファームを始めて「頑張る」と「一生懸命」という言葉が嫌いになりました。訓練の時に使う言葉であって、プロならば試合で使うべきではありません。

彼らの仕事に置き換えれば、お客様をお迎えする前の準備を怠り、営業が始まってから一生懸命ガンバルのです。実は、20日ほど前から出社拒否をしています。社長なのに……。レストランを改善すべく1日1店、現場に入って改善点を上げていました。

恵比寿・新宿三丁目店と回って毎回60~100の改善点を見つけています。そして銀座店の日にキレてしまったのです。キノコ栽培コーナーのキノコが枯れている! 店長は「湿度調整が分からないもので……」そうめんかぼちゃのコンポートが甘くない!

同行したレシピ担当者が「レシピ指示はしていましたが……」。君たちは結果に責任を負うプロになる気はないのか!? 一事が万事! 全リーダーがこの調子なのです!

 

国立ファームというグループを高橋がなりの専制君主会社として強烈にけん引して来ました。

 その結果が、思考能力のない単なる労働者として、結果はすべて僕任せという意識の社員にさせてしまったようなのです。ならば、弊害は僕なので僕を取り除けば良いだけです。

安定した店舗経営をしたければマニュアルを作るべきなのでしょう。しかし僕はマニュアルが嫌いです。理由は、「だから農業が好きになった」と言えばお分かりになるでしょう。

進化する頭脳を持った結果にこだわるリーダーという幹部を育てなければ、会社を大きくすることはできません。そのためにもうしばらくリーダーたちとの我慢比べを続けます。リーダー力とは能力の問題ではなく、意識の問題なのだから。

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『アグリの猫』掲載日変更のお知らせ

平素より、ご愛読いただきありがとうございます。

『月刊農業経営者』の発行日が25日に変更となったため、同誌に連載中の「アグリの猫」も掲載日が変更となり、『月刊農業経営者』発行翌月の25日に掲載させて頂きます。

第55回「アグリの猫」は、12月25日に掲載させていただきます。

●高橋がなりTwitter⇒ http://twitter.com/ganari_t

●配信元:国立ファーム

 

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第54回 TENGAは海外移転。僕は日本に残ってモガキます!

日本は本当にヤバくなりますよ!大金持ちの僕はバリにでも永住したいんですが、日本には育てていただいた義理があるんで逃げられないんですよね。
ソフト・オン・デマンドグループにTENGAという怪しいグッズメーカーがあるんです。年商20億円程度の小さなメーカーですが、世界20カ国ぐらいに代理店があるようなグローバルな会社なんです。メインの製造工場はベトナムですが、組み立てが日本なので円高影響を受けて輸出が伸び悩みです。性に国境はないので将来はトヨタ・ソニー・テンガと呼ばれるような日本を代表するメーカーになれと言っています。そんな将来性のあるメーカーを利己主義の市民に選ばれた政治家の無策で日本と共倒れさせるわけにはいかないので、年内中に海外移転しろと業務命令を出しました。そうなんです、日本を捨てさせるのです!産業の空洞化と言われて久しいですが、こんな所でも着々と空洞化が進んでいるのです。

想像してみてください。あなたの住む町に1軒しかない小さなスーパーが定価販売しています。隣町にイオンができて品揃いも良く、アミューズメント施設もあって、価格が安かったら隣町まで出かけて行きますよね。そしてしばらくすると近所のスーパーが潰れていますよね。製造業もサービス業も経営者から見ると日本は潰れて行くスーパーに見えるのです。近所のスーパーには愛着もありますし、便利なので利用したいのですが、営業努力をしてくれないのなら身捨てるしかないのです。

TPP反対・農地の貸主に対する補助金制度・即時原発廃止・被災者にも負担が増える消費税の反対・福祉の更なる充実・そして増税は金持ちと喫煙者から・・・、好き放題言っていてください!最初に生活が困窮するのは義務を放棄して権利だけを主張している利己主義のあなた達ですから。

円高で工場が大変なら、2割位のサービス残業をしなさいよ!そうすれば、経営者も人間ですから海外に移転できなくなり、雇用を確保できて会社に貸しを作るチャンスなのに。零細企業はしているでしょうが、大企業の労働者が労働基準法を盾にして、する気がないんですよね。

被災地の農業に多くの補助金を回して応援するために、補助金を不労所得として得ている偽装農家さんたちは補助金辞退しなさいよ!

あなた方に優しい日本はいつまでも続きませんよ!国のお金をむしり取っちゃっているんだから!

先日、和歌山で福島から研修に来ていた女の子たちに会いました。福島で農業をしても成り立たないから、ピンチをチャンスに切り替えて将来の農業経営の勉強のために儲かっている果樹農家さんの下で働いているということでした。理解できますか?できない理由を言って自分を正当化して何もしないでいても幸せにはなれないのです!

今、台湾や韓国で日本の工場誘致合戦が繰り広げられています。労働者の賃金と電気代は約3分の1で法人税は約2分の1で、保護貿易策をとっていないので世界と自由貿易ができるメリットは大きいです。

薄型テレビ部門で世界シェア3位のソニーがテレビ部門だけで750億円を超える赤字を計上するそうです。理由は1位2位の韓国企業に対して優位性の強い製品を開発できなかった上に製造コストが高いから。同じことをしている農業はお国に守られるのにお気の毒なことです。

まだ10年近くは国家破綻せずに生き延びていられるでしょう、今こそ、日本産業界のエースである“農業”の出番です!お荷物的な存在から外貨を稼いで納税できる日本の主幹産業になりましょうよ。中国や韓国が真似できない技術力というポテンシャルは世界一なんですから。

 

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第53回 八百屋って難しくて面白い!農業の次に偏差値高いかも?

八百屋の2・3号店をオープンしてやっと5カ月が経ち、1号店もまだ1年経っていません。結果は予想通りに惨憺たるものです。レストラン部門は当初、話題性・集客力に関しては良かったものの素人経営で赤字の連続だったのですが、八百屋部門は単純に売上が立たないので赤字です。デパ地下に出店した「たまプラーザ店」と「渋谷店」は1日に20万円の売上を損益分岐点と計算したのですが現在は10万円を前後している状態です。

値引きとロスが売上低迷に引きずられて増えており、結果粗利率20%でテナント料と人件費(社員3名で回しています)と諸経費を足すと毎日3万円の赤字、1か月で100万円近い赤字が出ています。「二子玉川店」は同じく店員3名体制ですがスーパーの中の一角で農家の台所コーナーとして展開しているため青果卸として契約しているので、それほどの赤字ではありません。

負け惜しみではありません!だから始めた価値が有るのです。農業を始めた時と同じです。スーパーなら100円で買えるキャベツを苗木代だけで98円で買って手間暇かけても育てられなかったから、農業に興味を持ったのです。

簡単にできない仕事を選び、もがき苦しんで成長する自分や社員の姿を楽しみたいから農業に挑戦しているのです。難易度の高い農業という産業で成功するため、またその難易度を下げるために関連する青果販売も始めたのですから、その八百屋もそう簡単にできるはずがないのです。素人が始めて1年足らずで結果を出せるような職業を続ける気は毛頭ありません。「意外と面白いじゃないか八百屋」という気分です。

野菜のレストランを制覇して、八百屋・総菜屋を制覇して、青果卸を制覇して、足腰を鍛えて川下の環境を整えてから最難関の農業に本腰を入れることは、まさに“急がば回れ”ってことになるでしょう。初めからうまく行かないのは想定内として、ここから反省して改善案を立てるという大切な作業が始まります。まず気付いたことは、レストラン向けに特化した特選野菜の仕入体制は八百屋の仕入としては不備が多かったことです。特に旬でない基本野菜を欠品してしまうという問題点を抱えていました。

次に東京多摩地区に築いた地場野菜のネットワークは世田谷区や川崎市では価値がなかったということです。流通の問題で集荷翌日の販売になってしまうのです。これでは鮮度が売りの地場野菜として当然通用しませんでした。八百屋の改善策として、太田市場の買参権を取得して市場品も仕入を始めました。旬の果物や旬でない少量の基本野菜に利用しています。

地場野菜として川崎は川崎の篤農家さんを、世田谷は世田谷の篤農家さんの野菜を直納で鮮度良く販売していますが、まだまだ信用がない上にJAさんと取引ができないので件数的に苦戦しています。地場野菜のない「渋谷店」は超富裕層が多いため、自然栽培(無農薬・無施肥)の野菜を高価格で販売して売り場の差別化を図っています。

しかし商品力以上に問題なのが、八百屋としての基本的な売り方ができていないことでした。親切なプロの方々から教わる「土モノは土モノでまとめる」「隣の肉屋側の売り場には肉料理に利用されやすい野菜を並べる」「一つでも悪いものは陳列しない」「レジ前は小物強化」「小分け・カットをして選択肢を広げる」「量り売りとパッケージ商品は、確かな狙いを持って価格差を付ける」「枝付き枝豆は手間暇かかるので週末が良い」などなど勉強しなければならない八百屋の基本は無限大にありそうです。

どうですか?楽しそうに苦労をしているでしょう!結果が出ない中で努力を継続することは必ず自分を成長させてくれると確信していますから、実際に楽しいのです。

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第52回 100年後の視点から現代日本の常識を考えてみる

100年後の歴史の教科書で平成の日本に見出しを付けるなら「大衆・弱者の権力の増大から始まる横暴により国力が衰退した平成時代」と書かれるのではないでしょうか?何故、100年後かと言えば、行き過ぎた個人主義が蔓延した現代の常識でディベートすれば多勢に無勢で勝てっこないからです。また、理不尽なことをこれから書かせていただきますが、震災も放射能も政治も理不尽なものなのです。世の中や人生から理不尽はなくならない必要悪と考えます。それならばなくす努力よりも上手く付き合って行く努力をお勧めしたいからです。


中国の発展は理想的な発展とは決して言えませんが、今後日本と中国の経済力の格差は引き離される一方になると予測しています。その最大の要因は弱者に対する理不尽がまかり通っているからです。共産党一党独裁という政治の安定が背景にあるからでしょう。対して日本の政治は弱者に媚びなければ政権を維持できないという状態です。昨今の兼業農家に媚びた政策を打ち出した政党が与党になる結果は偶然ではないはずです。将来日本の国力が弱ってしまったら、“仁”の精神である弱者救済の精神があっても見捨てるしかない時代が必ず到来するでしょう。


日本には沢山の弱者が存在します。産業の弱者と呼ばれる第一次産業・年齢の弱者であるお年寄り・自由経済の弱者である失業者や低所得者・道路交通法の弱者である歩行者や自転車・性別の弱者である女性・身体的弱者である障害者・・・これらの中にそれぞれの本分を忘れ義務を果たさなかった結果の弱者が紛れ込んでいないでしょうか。そんな輩が毎日のように声高に弱者の権利を主張しているように感じています。


このような日本になった最大の要因はTVにあると考えます。今から30年前になります。TV番組制作に携わって「部落」という言葉を始めて聞いたのです。恥ずかしながら横浜で生まれ育った僕は部落差別という劣悪な差別があることを知りませんでした。差別用語として「百姓」や「朝鮮人」・・・などの言葉も放送できないと教わったのです。このような差別用語を控えるは当然だと理解出来ましたが、その後「ニートをバカにするな!ホームレスの人権侵害だ!イジメを助長している・・・」等とテレビ局やスポンサーにクレーム電話が入る度に弱者と認知される人々に関する表現を自粛するようになって行きました。どんな良い事でも度を越せば害になります。今では辛口コメンテーターの牙は大企業や政治家・公務員などの社会的強者のみに向かっています。弱者と認知されている人々への批判はヒステリックなクレームから番組降板に繋がるからです。そんな世相を背景に弱者は社会生活でどんどん国や強者への要求を強くしています。


被災地の復興が遅れ、放射能被害者が増え続けている今だから言いたいのです。補償金だとか補助金だとかは短期的には必要なのでしょうが、これらに依存して求め続ける精神は自分自身に弱者精神を植え付けることになり、数多くあるはずの人生の選択肢を制限した結果は不幸になってしまうのです。自らを弱者に仕立て上げた“偽装弱者”たちが作り上げた“被害者意識による精神の安楽死”に侵されないで下さい。「もののけ姫」の表現を借りるなら「たたり神」になるな!と。


僕は金持ち=強者だから言っているのではありません。今も昔も金に執着したことはありませんし、金持ち=強者だとも思っていません。

国立ファームがメジャーな会社になったら、二度とこのような発言は出来ないことでしょう。それは批判を浴びて会社か僕が抹殺されるからです。成功して強者になる前だから、僕と同じようにもがいている仲間に本音を言わせていただきました。


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第51回 災い転じて福となす!レストラン部門が4・5月黒字に…

国立ファームグループの野菜レストラン部門は、KFダイニング株式会社という名称で現在5店舗の飲食店と、3月に実験店舗としてデパ地下に出店した総菜屋の計6店舗を経営しています。篤農家から直接仕入れた野菜のサラダバーが名物の繁盛レストランとして、「農家の台所」は野菜好きのお客様に認知されるようになりました。しかし、「篤農家だけが創り上げることのできる高級野菜の需要を高める」というお題目が先行した結果、客数・売上に目が行ってしまい、飲食経営の基本ができずに4年間赤字を垂れ流すという情けない経営状態でした。川下の経営もできずに、難易度の高い川上の経営ができるはずがありません。また、まだまだ赤字を解消できそうもない生産部門や仲卸業務、そして始まったばかりの八百屋部門のためにも、先行した飲食部門は安定した黒字経営をしなければならないのです。

そんな背景から、KFダイニングの社長が責任を感じて辞めてしまいました。仕方なく昨年12月から僕が社長を兼任することになり、2月に最低の売上と約1000万円の経常赤字を出してしまい、3月は震災の影響で超最低の売上と2000万円の経常赤字を出してしまいました。

しかし、持っている男はここからが違います!4月は客数は持ち直し始めたものの売上高が前年対比70%程度だったにも関わらず、経常収支が一転して黒字化したのです。わずかな経常利益ですが、6000万円弱の売上で400万円弱の黒字を設立後初めて計上することができたのです。5月も同程度の結果でした。

実は要因の伏線は昨年12月から張っていました。まずは各店舗の店長とスタッフの固定化です。それまでは新店舗出店のたびにスタッフがシャッフルされ、一店舗の店長・スタッフが入れ替わっていました。当然店長のリーダー力が弱まりチームワークが悪くなり、店に対する愛情も薄まりやすくなります。そこで、忙しいという理由で現場に籠りがちだった店長を毎週必ず無理矢理本社に呼び出し、店の問題点を本社と共有するための面談をすることで、店長と社長である僕とのパイプを強くして店長の権力を高めてきました。

店長の目的は現場を回すことではなく数字(経常利益)を創ることである、ということを身体に染み込ませるために、朝会と称した全体会議を毎週月曜朝8時から行い、リーダーの報告を約3時間、それに対する僕のアドバイスを3時間以上、無理矢理全員に聞かせました。

例えば数字に強くない店長のために、目標の数字を一つに絞ることをアドバイスします。経常利益は総合的な結果なので複雑になりますが、まずは人件費比率を25%にすることだけを目標にしよう!と言えばできないとは言いづらくなります。しかし現実には、行列のできる店舗ほど、お客様に迷惑が掛かるから現状の35%以下にはできない、と言い切っていました。

そこに震災が起こり、お客様がパッタリと来なくなってしまいました。さすがに各店長はアルバイトを切り、最少人数での営業を心がけました。最少人数での営業に慣れてお客様が戻って来てくれた頃には、どの店舗も25%を切っていたのです。

無理して人件費を削らせれば、食材費も無駄にしたくなくなるのは人の常です。人件費比率を下げても食材比率が高ければ総合的な利益を求められないからです。人件費比率のノルマを達成した店長は、無駄な経費節減や売上アップにも積極的になってくれました。

これからが飲食店経営のスタートです。より利益を上げてお客さまと従業員に配分しなければ、永続的な経営はできないでしょう。今期通年で利益を出せれば飲食部門の社長を引退します。川下を一つ固めて、この勢いで川上に突き進んで参ります。

 

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第50回 選抜チーム“オール関西”が世界の農業を面白くする!

  

野球やサッカーなどのスポーツ選手はオールジャパンの一員になることが一つの希望でしょう。そしてそのオールジャパンが世界で活躍するとスター選手が生まれ、ファンという消費者が増えることでその業界全体の売上が増加します。さらにはそのスポーツを志す少年・少女が増えることで将来のスター選手が生まれる可能性が増加するのです。

 今の農業にとっては夢のような産業ですが、例えばサッカーと農業に共通点があるのではないでしょうか。篤農家というライバルよりもより良いプレーをしたいと願っている選手は世界中にいます。農産物は世界中に流通することが可能です。農産物は選手の努力と才能によって優劣が付きます。ファンという消費者はその優劣によって喜びも悲しみも感動も得ることができる。そうなんです!マッチプレーするプロモーターや公平なルールと公平な競争ができるフィールドを提供できる協会が生まれれば、農業もサッカーに負けない、いやそれ以上の産業になることができて、世界的なスター選手も産み出すことができるのです!

いきなり大風呂敷を広げてしまいましたが、「千里の道も一歩から」。まずは地道に地域リーグを創り上げることから始めましょう。

 

  3年前に大阪・梅田の百貨店さんから「農家の台所」を4年後に開業するレストラン街に出店して欲しいというオファーを頂きました。2年前に奈良で講演をして関西の若手農家さんと知り合いました。1年前にその中の数人が東京に遊びに来てくれ「農家の台所」で食事をして、大阪にも自分らが作った農産物を自慢できる「農家の台所」を出店してほしいとお願いされました。そこから話がトントン拍子に進み、来年に関西2府4県(大阪・京都・奈良・兵庫・滋賀・和歌山)の農家が作品を競い合うためのレストランを出店することが決まったのです。名付けて「オール関西の農家が存続を賭けて競い合うレストラン」です。

オールと名付ける以上は当然誰でもが参加できてはいけません。これから1年間をかけて東京の農家の台所9店舗で予選をさせていただきます。お客さまの投票から決められる篤農家ランキングから選抜します。

関西と一言で言っても広いので物流が重要になります。効率の良い物流を構築するためには量が必要になるので、国立ファームが担当する宣伝のためのレストランと並行して、量をさばくための卸業務を進めなければならないでしょう。生産方法に一定の基準を設け、品目・地域・生産方法等に関係のない、オール関西共闘組合を将来のスター農家候補さんたちに設立してもらいます。

 誰でもが知っているブランドを野菜にも創れば、生産者にとっても消費者にとっても喜びが増えると考えて、国立ファームというブランドを構築中ですが、その核となる地域ブランドが先に確立されることが重要になることに気付きました。MLB(大リーグ)をブランドにするためには米国各地にヤンキースのようなチームが必要になり、そのチームをメジャーにするためには天賦に恵まれたスター選手が必要になるのです。

 先日は高知県を回って「オール高知」を創るための画策をしてきました。高知にもスター選手候補がたくさんいらっしゃいました。

 オール関西が成功すれば、真似の好きな農業関係者がすぐさま「オール○○」という形で全国に広げてくれることでしょう。そこで国内の利害を超えてオールジャパンを選抜して世界に殴りこむのです。

 “ものづくり”や“クリエイター”“スポーツ選手”は厳しい競争に勝って始めて金と名声を得られるものです。それを得た勝利者がスターになることでその業界は発展します。逆に言えばスターのいない農業が発展しないのは必然なんです。

 

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第49回 『農業経営者』の年間購読料値上げを緊急動議します!

被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。微力ではございますが、被災地の農産物を優先的に販促活動する所存ですので、どうぞお声をお掛けください。

震災の被害はあらゆる産業に広がっています。そしてこれから更に広がることが予想されます。経済は一見関連性のない産業が複雑に絡み合って成り立っています。風が吹けば桶屋が儲かるんです。八百屋「農家の台所」を出店しているデパ地下に、全店で義援金袋の販売をして寄付しようと提案したところ、「オレたちが被災者みたいなモンなんだよ!」と言われてしまったようです。実際、当時は計画停電の影響も加わって連日売上が激減していましたから理解できます。そういう国立ファームも笑っちゃうくらいにボロボロなんです。農家の台所では夜の入客ゼロの日もありましたし、いまだに震災前の70~80%程度の売上です。こんな状態で他人の心配をしている時じゃないのですが、この雑誌『農業経営者』が大変そうなのです。

前にも書きましたが、『農業経営者』がなければ僕は農業に来ませんでした。この雑誌を年間購読する生産者の数が雑誌を維持できるだけいるのなら農業は発展できると感じたからです。逆に、『農業経営者』が万が一にも廃刊するようなことがあれば、日本の農業の未来はなくなってしまうとも言えます。農業の一番の問題点は“依存心”だと考えます。依存心とはJAさんを始めとして、流通・消費者そして国に生産者の生命を依存していることです。対して『農業経営者』及びその読者は、農業が依存心から脱却することを標榜している農業関係者の集合体だと勝手に思っています。

この自立したカッコ良い農業を推進する『農業経営者』が、この震災でピンチになっていると聞きました。東北地方の購読者が35%を占めるそうで、震災後に定期購読の解約が相次いでいるそうなのです。派手にA-1グランプリや『Agrizm』を立ち上げられたので、昆社長は商売人なのかと疑っておりましたが全くの杞憂でした。『Agrizm』は休刊で『農業経営者』も編集者を減らしたそうです。昆社長は啓蒙家であり、ものづくりであって、そのような人に金勘定をさせないことが商売人の務めだと考えます。

数少ない読者の皆様、日本の農業を心から発展させたいとお考えの皆様、農業技術通信社にカンパをする気持ちで『農業経営者』の年間購読料値上げ緊急動議に賛成票をいただけませんでしょうか。僕は農業関連の仕事を始めたことにより知ってしまいました。実は儲かっている農業生産者が多いことを。農水省は『農業経営者』には補助金を出さないでしょう。ならば農業生産者が自腹で補助金の一部を農業の未来ために還元しませんか。この動議は昆社長には断りなく勝手に発言させていただきました。

僕が商売人になった理由は、金勘定の下手な“ものづくり”を応援したいという気持ちからです。22歳でIVSテレビというテレビ制作会社に日雇い採用されました。30名ほどの弱小制作会社はテレビ番組をコツコツと制作してトントンか赤字を出すと言うテレビ局の下請け制作会社です。当時31歳でまだ無名だったテリー伊藤さんの元でADやディレクターを不眠不休で勤め、数々の高視聴率番組を制作しましたが、著作権を持たない下請け制作会社が正当な経済的評価を得ることはありません。そこで、僕は27歳で制作者から金勘定をする商売人に成り下がり、事業部を設立して年間10億円の利益を上げることに成功しました。そんな経験から優秀な商売人の勤めとして、“ものづくり”を応援したいのです。

ビジョンなき発展はありません。日本の未来のために『農業経営者』という指南書を失いたくありません。

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『アグリの猫』掲載日変更のお知らせ

平素より、ご愛読いただきありがとうございます。

『月刊農業経営者』の発行日が毎月1日から15日に変更となったため、同誌に連載中の「アグリの猫」も掲載日が変更となり、『月刊農業経営者』発行翌月の15日に掲載させて頂きます。

第49回「アグリの猫」は、6月15日に掲載させていただきます。

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