2009/11/26 木曜日

国立ファームが 農家さん合コン企画をスタートした理由

Filed under: 一般 — admin @ 12:27:17

この取り組みは、30年後の農業界を、
さらに進化させるためのプロジェクトです。

国立ファームは創業して3年が経過し、取引農家さんも200軒以上になりました。
何百軒もの農家さんを訪問させていただく中で、篤農家の方の、ある共通点を見つけました。

一つは、篤農家の奥様は“優秀”なことです。
農業で独自の技術を生み出すということは、前例のない技術確立をするということ。だから、実験にお金を何年も費やしたり、先が見えなくなる瞬間もあります。そんなときでもじっくりと構え、必ず成功すると信じ、前向きに一緒に取り組む姿勢が、篤農家を支えています。
そのことを知っている農家さんは、奥様をこう表現しています。
「僕の奥さんは、僕の優秀な騎手です。」
篤農家となるには、俯瞰で見ることができる優秀な奥様が必須なのです。

そしてもう一つは、篤農家の息子は、父の後を継いでいることが多いこと。
父が農業を楽しみながら、独自の技術を生み出し、誇り高く仕事をしている背中を見た息子は、その背中に憧れ、後をしっかりと継いでいます。そして、父から教わった技術に加え、その技術を自らの手でさらに進化させようと挑戦し続けています。

国立ファームでは、日本の農業を進化させ続けていく、このサイクルを途切れさせないようにするため、この「農家さん合コン」企画をスタートしました。
というのも、将来“篤農家”となるだろう優秀な若手農家さんに、まだ結婚していらっしゃらない方がいることに気付いたからです。

男前で責任感があって、積極的に自ら経営戦略を考えて行動し、
資産をしっかりと受け継いでいく人・・・・・
結婚していない理由はただ一つ、彼らは職業上、若い女性と触れ合う機会を逃しているだけ。
合コンに参加したらモテモテになってしまう魅力を持っていました。

ならば、篤農家に相応しい、未来の優秀な奥様と出会える場を!
そして、篤農家をしっかりと継いでくれる子を授かってほしい!
それが、「農家さん合コン」企画を始めた動機です。

33歳以下という年齢制限を設けさせていただいたのも、“篤農家である父の後を継ぐという選択肢を持つ”子孫を残す目的のため。
一概に年齢では区切れませんが、35歳までに第一子を授かり、その後、弟や妹が産まれ、個々の後継ぎの重圧を減らし、多くの選択肢の中から、父の後を継ぐことを選べる環境が理想的と考え、あえて33歳という年齢制限をもうけさせていただきました。

国立ファームの「農家さん合コン」企画の魅力は、国立ファームが農家さんと親密なお付き合いをさせていただいているからこそ、自慢の農家さんの魅力を十分に語り、自信を持ってご紹介できるところです。国立ファームは、おせっかいな仲人を目指します。

『未来の篤農家の子孫を残す』べく、一流の卵の農家さんと、その奥様になるべき女性との出会いをつくるために、農家の台所で月1回定期的に、「農家さん合コン」企画を行います。
国立NEWSでは、毎月募集告知をいたします!ぜひ、チェックしてください!
今月の募集内容はコチラ

(文責:広報課 熊田)

2009/11/21 土曜日

“イケメン肉食系男子。(しかも資産アリ)”と、 農家の台所で合コンしませんか?

Filed under: 一般 — admin @ 23:01:51

「自ら積極的に動けない」「頼りにならない」、
世間で増殖中の“草食系男子”ではなく、

「自ら積極的に動き」「頼りになる」、
大黒柱のような“肉食系男子”と結婚されたい方、
大募集!!

“草食系男子”に魅力を感じられず、半ば諦めている女性の皆様、
頼りになる“肉食系男子”は農業界にいました!

しかも、今回は、新宿から電車で約30分のところに畑を持つ、
土地持ち・資産持ちのイケメン肉食系男子です!

農家といえば、地味で寡黙な男性のイメージが強いかもしれません。
でも、国立ファームが取引している農家さんのほとんどは、魅力的な肉食系男子です。
その理由は、国からの補助金を当てにするのではなく、自分の腕で経営を成り立たせようと攻めの姿勢だから。

農家さんは、ほとんどが、自営業者です。
給料をサラリーマンのように毎月安定してもらうのではなく、
自分で経営戦略を立て、収支計算をし、さらに実務をもこなします。
農家さんの収入を決めるのは全て自分次第。

食べていけるか?いけないか?贅沢できるか?できないか?が、全て自分にかかってきます。
そういうシビアな状況で毎日物事を考えているから、「誰かのせいにする」「できない言い訳をする」というサラリーマンに、とかくありがちな考え方はしません。
農業は“草食系男子”では勤まらない職業なんです。

結婚は、人生のもう一つの就職活動。
生涯ともに暮らすことを考えると、高校や大学を卒業した後に経験した就職活動とは比べものにならないくらい重要です。

そんな人生の重要ポイントとわかっているからこそ、国立ファームが今回行う、
合コン相手の農家さんは結婚相手として申し分ない魅力を備えた方ばかり
です。

・・
では、そのモテ魅力ポイントを一部ご紹介しましょう!

モテポイント その1.
経済力(資産)がある

→結婚は一生のこと。経済力はないよりはあった方がいい・・・なんてノン気なことは言ってられません。やはり、資産があると心にもゆとりが生まれるものです。

モテポイント その2.
仕事にプライドがある

→経済力にもつながりますが、農業という職業にしっかりとしたプライドを持っているということは、裏を返せば、農業でしっかりと利益を上げ、稼いでいるということ。
ものづくりに対する情熱を活き活きと語る姿は、自信に満ち、女性の目には男らしく映るでしょう。

モテポイント その3.
包容力が並じゃない

→自然ほど理不尽なものはないと言えるでしょう。その自然と毎日闘っている農家さんは、並大抵のことでは動揺しません。
臨機応変に対応し、結果を出します。その包容力は、天気のように変わりやすい女性心も、ド~ンと受けとめる包容力があります。包容力だけではありません。話せない野菜を相手に、今、何を必要としているのか?観察だけで理解できる農家さんは、女性心の理解力の偏差値も高いのです。

モテポイント その4.
自然と都会の両方の良さを満喫できる生活が手に入る

→新宿まで電車で約30分。自然の良さを満喫できる田舎暮らしは夢だけど、都会の便利さも捨てがたいと思っている方にピッタリです。代々継がれている農家さんだからこそ、良い立地に畑があるのです。子どもが生まれたら自然いっぱいのところで育てたい!や、お買い物は都心でおしゃれなものを!と思われている方の希望が全て実現できます。

モテポイント その5.
食には一生困らない

→農家だから、もっとも美味しい時期の、採れたて新鮮野菜が毎日食べ放題!
農家さんは、一番美味しいところを、実は、売らずに自分たちで食べていたりします。そんな、農家だからこそ味わえる味覚があります。

さて、まだまだモテ魅力がありますが、ご紹介はここまでとさせていただきます。
この先の魅力はぜひ、合コンにご参加いただき、発見していただきたいと思います!

【農家の台所 ゴールデン企画】 
都心近くに畑を持つ“資産家イケメン肉食系男子”農家さんと合コンしよう!

今回の合コン相手の農家さんは、多摩地区周辺で農業を営む農家さん4名です。

ご参加条件 結婚願望のある33歳以下の女性の方。
参加ご希望の方は、以下の内容を明記のうえ、kekkon@kf831.comにメールを送信してください。
(国立ファームとして、農家さんに対して責任を持ってご紹介させていただくためです。)
‐‐‐‐‐‐以下の情報を教えてください。‐‐‐‐‐‐‐‐
・お名前:
・ご年齢:
・ご職業:
・お電話番号:
・応募動機:(今回、この合コンに参加したいと思った理由を簡単にお書きください)
募集人数 4名
場所 農家の台所 恵比寿店
日時 2009年12月20日 日曜日 17:30~
女性料金 4,000円(当日、合コン開始前に店舗でお支払いいただきます。)
交通手段 コチラをご覧ください。
備考 とにもかくにも、こんなチャンスは滅多にないので、ぜひご応募ください。
幸せを掴む絶好のチャンスです!

年齢制限を設けさせていただいているのには、理由があります。
その訳は、次回ニュースでご紹介させていただきます!

※ご記入いただきました個人情報につきましては、「“資産家イケメン肉食系男子”農家さんと合コンしよう!」企画の開催・管理にのみ利用させていただきます。企画終了後は、国立ファーム有限会社の個人情報保護規定に従い、適正に管理させていただきます。

(文責:広報課 熊田)

2009/11/19 木曜日

入社から半年…新卒が育ってきました。09年新卒インタビュー第4弾

Filed under: 一般 — admin @ 0:57:30

新卒インタビューもついに4人目に到達!ついに最終回を迎えました。
そのトリを飾るのは営業部の大崎理奈(23)。新卒2年目の山口がまたまたインタビューします!
広島市立大学国際学部を卒業し、入社。
他の新卒同様レストラン配属になり、144㎝という小さな身長を武器に、
低姿勢でお客様と接していた彼女。しかし、現在は営業部所属。
大崎も他の新卒同様に様々なトラブルを引き起こし部署異動していたのです!

(山口との身長差40センチ)

山口:
「大崎は早くから入社を決めてたよね。もともと農業に興味があってこの会社に来たの?」

大崎:
「はい。就職活動を始める少し前から興味を持ち始めたのですが、“農業の会社”がなかなか見つからなくて、普通の企業ばかり受けてました。そうしたらたまたまサークルの先輩が国立ファームに勤めてて、うちの会社を受けに来てみない?と電話があって、すぐに説明会に行ったんです。そこで雄弁にビジョンを語る高橋さんの姿を見て、この会社だ!と思ってすぐに入社を決めました。」

山口:
「その後にインターンに来るわけだ」

大崎:
「普通はインターン→入社の流れですが私は逆でした。実際に働いてみて、説明会で受けた社風がそのまま感じられて良かったです。ただ、変わってるなと思ったのが“潰れない努力をしろ”って口酸っぱく言われたことですね。皆さんいつ寝てるんだってくらい働いているのは見てましたけど。そんなに大変なのかって。」

山口:
「実際働いてみてどうだった」

大崎:
「予想以上でした!笑)」

実はこの大崎、当初のインタビュー予定の前日に自宅でダウンしていたのです。

山口:
「話を聞いた時は驚いたよ」

大崎:
「正直私もショックでした。気づかぬうちにパタリとなって…。ちょうどその時、同期の五十嵐とか竜太が頑張ってると話で聞いていたんです。そこで、負けていられない!と思って閉店後にPOPを作ったり、その日の接客の反省会をやったりして。そしたら終電に乗れなかったり。あれこれやって動いていたら、いつの間にか体がキャパオーバーしてしまいました。」

山口:
「そこで、『接客はきちんとできるんだから、期間の短いイベントの売り子にして。』って体力を考慮されて営業部の売り子担当になったわけだ。」

大崎:
「はい。でもすごく悔しかったです。自分の中で、”何かしら自分が店のシステムを作って今後もずっと使われ続けるものを残したい。”という目標があったから、やりかけなのに途中でリタイアしたくないって。」

山口:
「高橋さんにも“異動したくない”って直接言ってたよね。」

大崎:
「言ってしまいました。そうしたら、『“義務と権利”がわかっていない。結果を残すという“義務”を果たして初めて“権利”が主張できるんだ!お前は何も義務を果たしていない。だから主張できない』と。それを言われてハッと我に帰りました。できなかった自分が悪いんだ、ってできない自分を受け入れました。」

山口:
「なるほどね。営業になって1ヶ月たったけどどう?」

大崎:
「やっぱりレストランから外れたことは未だにに悔しいです。結果を出して必ず戻ります。
ただ、今回のことで変われたのは、以前だったら、自分の実力とかけ離れた大きな目標を立てて、また無駄に焦っていたかもしれませんが、今は新卒の先輩に追いついて追い抜くことを目標にしました!いつ戻れるかわからないですけどまず着実に一歩一歩進めるしかないですね。」

山口:
「先輩?俺が目標なの?」

大崎:
「いえ、山口さんはすぐに抜けそうなので(笑)、大河内先輩を目標に、『いかに目の前のお客様を喜ばせられるか』を実践していきます!後4ヵ月後には後輩が入ってきますしね!」

山口:
「それでは最後に国立ファームとはどんな会社ですか?」

大崎:
「『精神と時の部屋』※1だと思います。短時間で急成長できるけど、その分負荷が大きい。だから望んでやりきれば大きく成長できる環境があると思います。私は基本の体力と精神力づくりがまだまだでしたけど!これから自力をつけてもう一度部屋に入りにいきます!」

今の自分をしっかり見つめることができるようになった大崎。
大きな成長へのスタートラインから第一歩を踏み出しました。

今回、4人の新卒社員をインタビューしてきました。
実は、このインタビューの順番が、社内で評価されている順番になっていました。
ドンドン突き進む五十嵐、波はあるが確実に進歩してくる竜太、ゆっくりながらも着実に前進する関、今本当のスタートラインに立った大崎、4者4様の新卒の歩みですが、これからも非常に楽しみです!
そして来年もまた多くの新卒が入社してきます。(現在2010年度の新卒をまだまだ募集中)
 2年目の私も先輩としての威厳を守るため必死で打ち勝っていくしかありません!
国立ファームの若い血にこうご期待ください!
(文責:山口)

※1「ドラゴンボール/鳥山明(集英社)」のセル編に出てきた施設。
外界に比べて時間の流れが早く、外界の1日がこの施設の中では365日に相当する。
そのため、修行を行うための格好の施設として登場した。

2009/11/15 日曜日

ただいま漬け込み中!“藤沢かぶの甘酢漬け”は今年も販売!

Filed under: 一般 — admin @ 2:39:24

ちょうど1年前の同時期に販売開始した「70年に一度の山焼き。焼畑でしか作れない藤沢かぶの甘酢漬け」。昨年は、農家の台所を始め、小売店でも販売し、2か月で800パック以上が売り切れました。
(藤沢かぶについて詳しくはコチラ

今年も、7月の山焼きに国立ファームから3名が参加させてもらい、収穫までを一緒に見守らせていただきました。そして、いよいよ2009年収穫分が12月に発売開始です!

(今年は夜の山焼きだったため、写真でも一層炎が映えました。)

一緒に作業する中で、藤沢かぶにまつわる話を新たに教えていただきました!
山焼き歴50年の後藤勝利さんが藤沢かぶの栽培を始めたきっかけは、おばあちゃんから受け継いだオチョコ1杯の種だったそうです。手間がかかる栽培法だけに、最初は仕方なく作っていた後藤さん。しかし、栽培開始から2年目に地元の漬け物職人さんが漬け物にむく藤沢かぶに目をつけ、商品化してみると大ヒット!そうして、藤沢かぶは絶滅寸前のところから栽培面積を拡大するまでに至ったのです。

収穫直後の10月には、農家の台所のサラダバーでも、漬物じゃない、そのままの藤沢かぶを召し上がっていただきました。生だとピリっと辛みがあるかぶです。それが甘酢に漬けることで、まろやかになる上、藤沢かぶのポリポリとした食感とピンク色の鮮やかさが特徴の漬け物に仕上がるのです。

山形の手間暇かかった伝統野菜・藤沢かぶの甘酢漬け、ぜひお買い求めください。
(文責:山口)

<藤沢かぶの甘酢漬け>

NET120g
メーカー希望小売価格 580円(税込)

2009/11/12 木曜日

『漢方米』誕生物語  ~第四回 売り切る。それが来年作付けするためには必須。~

Filed under: 一般 — admin @ 16:05:39

漢方米はコチラで買えます!


2009年10月3日、山形ガールズ農場で、漢方米の収穫が行われた。
4月の種撒きから始まって約半年。
漢方農法でお米の栽培が初めてだった菜穂子には、途中不安もあった。
慣行栽培に比べ、初期生育が遅いと師匠古川さんから事前に伺っていたが、8月になっても慣行農法の半分くらいの稲の細さ。土の色が、稲の緑よりも多く見える田んぼは心許なかった。

収量は予測通りにいくか?味の良いものになるだろうか?

そして10月を迎え、黄金色に輝く稲穂が、こうべを一方向に重たげに垂らした風景が一面に広がっていた。初年度の漢方米栽培の成功が、田んぼいっぱいに表現されていた瞬間だった。

早速、ガールズ農場の3人は、「杭がけ」と呼ばれる天日干しの準備を始めた。
菜穂子は、家族用に、3アール規模でお米の天日干しをした経験はあったが、
今年はその20倍の60アールに挑戦した。


天日干し用の杭は、太さ約10cm、長さ3mにも及ぶ。
乾燥し、土が硬くなっている田んぼに器具を使って、直径8cmほどの穴を開け、そこに杭を垂直に立て、素手で50cmほど土の中に差し込んでいく。
その作業に菜穂子は挑戦したが、普段の農作業を難なくこなしている菜穂子でさえも力が足りなく断念した。
そこで、杭立てだけは、菜穂子の父と、ガールズ農場をたまたま取材で訪れていた男性にお願いした。
立てた杭の数は、約80本。
作業を手伝ってくれた30代前半の男性が、「今までの人生で、一番体力的にキツかった。」とコメントしていることからも、どれほどの重労働であるかが伝わってくる。


「杭がけ」は、まっすぐに立てた杭に稲束を、円を描くように掛けながら積み重ねていく。杭にかかる稲穂の重量は、100kgちかくに及ぶ。
また、ガールズ農場の田んぼがある山形県村山市と河北町は、乾いた風がよく吹く場所。だから、倒れないように太い杭をしっかりと土に埋め込んで固定する必要がある。
地域によっては、太さが半分の約5cmの杭で「杭がけ」を行うところもある。
伝統的な手法は、その土地の風土に合わせて改良されていく。
そう考え、菜穂子はその地域でよく行われている「杭がけ」の慣習に倣った。

「杭がけ」は、10日ほど乾燥させた後で、掛けかえを行う。
杭を田んぼに一本多く立てておき、一つずつズラしながら一本一本掛けかえていく。掛けかえを行うことで、稲穂が乾き、続いて茎部分がまんべんなく乾く。
「杭がけ」は、自然の風と日光でゆっくりと時間をかけて乾燥させていくことができる。
時間をかけて乾燥することで、稲茎に残された「旨み成分」はお米一粒一粒に降りて凝縮されると言われている。

しかし、天日干し作業は通常、コンバインを使うと2時間で終わるところ、
3人で丸4日かかった。
天日干しは効率が悪いうえ、約3週間かかって乾燥させていく間、雨や台風など気候の影響を受けてお米がうまく乾燥されず、カビてしまうなどのリスクを伴う。
そのため、今ではほとんどの農家がやめ、コンバインと機械乾燥機を使っている。

今年も例外ではなかった。
天日干しも後半にさしかかった10月8日、山形に強風や大雨警報を出した台風18号により、約80本の杭がけのうち、5本が倒れた。

被害は思った以上に大きくなく、ほとんどなかった。これは、その地域の慣習に倣って太い杭をしっかりと土に埋め込んで、固定する方法を、菜穂子が選択したことが吉と出たからだ。

天日干し後、脱穀・籾摺り作業へと移り、最終的には10アールあたり約6俵を収穫することができた。師匠古川さんがおっしゃるには、食味を落とさず採れる最大収量は10アールあたり約7俵ということなので、初年度にしては上々の出来高だった。
早速、ガールズ農場メンバー3人で、感謝の気持ちを伝えるために収穫したての漢方米を古川さんに届けに行った。
古川さんは、ガールズ農場の漢方米を食してこうおっしゃった。
「初年度でこの味はすごい。収穫量も心配だったが、予想どおりに収穫できて良かった。本当は、7俵採らせてあげたかったんだけど・・・。」

ガールズ農場メンバーにとって、師匠に認めてもらえる味に仕上がったことは何よりも嬉しかった。
教えていただいた師匠に、習ったお米を食してもらい、その味覚で感謝する。
その風景は、農業というものづくりの師弟関係だからこその、感謝の方法。
そこには、本気でものづくりに取り組む人たちの美学がある。

菜穂子は、漢方米の栽培を振り返って、こう発言している。
「不安よりも、新しいことに挑戦する楽しさがあった。出来たお米は、これまで育てたお米の中で、一番美味しかった。手間と費用がかかる農法だが、農薬を浴びないのは、女性が長く続けていけるポイントになる。実際に、漢方ミストを田んぼに撒いているときは気持ちが良かった。今は、今年以上に来年作付けができるように、売り切る(販売)ことを第一に考えている。売り切らなければ来年の作付けはない。作ったもので利益を得ていく。それが理想の農業を続けていく上で必須だから。」


経営者ならではの発想で、売り切るまでが農家の責任と考えている菜穂子は、
まだまだ安堵していない。

・・
ガールズ農場の漢方米、いよいよ11月15日から農家の台所全店で
発売を開始します!


漢方米   2合(300g) 480円(税込)

販売店の情報は随時、アップしていきます。
さて、ガールズ農場が来年、漢方米の作付けができるかどうかの命運を分ける販売に、ガールズ農場と国立ファーム、総力を挙げて取り組んでいきます!
乞うご期待!

(文責:広報課 熊田)

2009/11/8 日曜日

「背伸びしないとついていけない環境に入って、それに付いていくことが成長する秘訣だよね。」~第5回座談会レポート~

Filed under: 一般 — admin @ 21:48:37

10月16日に行われた第5回となる座談会。
今回の座談会のメンバーは、農家さんからIT企業の社長にいたるまで様々な人たち。
●森さん…WEB制作会社の代表取締役。以前マネーの虎に事業計画を提案した経験を
お持ちです。経営者の視点を参考にするために参加。
●成澤さん…薬品の研究員。高橋の生きざまに興味あり。
●渡瀬さん…栃木で畜産を営む農家さん。国立ファームの取り組みや事業に興味を持ち参加してくれました。
●河尾さん…渡瀬さんの知人で、一緒に生産法人を立ち上げようとしている方。
●田上さん…会社員。高橋がなりの新しい取り組みに興味を持ち、参加してくれました。
●橋本さん…障害者介護のNPOの社員。今年に行われた高橋の「夢がある」講演をきっかけに、興味を持っていただき参加していただきました。

「国立ファームでは高価な野菜も売れていっている。どんな工夫をしているのですか?」
最初に話を切り出したのは、今回の座談会で唯一の農家である渡瀬さんだ。
 その問いに高橋は、「野菜を“食糧”から、“嗜好品”に変えてしまうことだよね。牛肉だと松坂牛ってブランドがある。フルーツにも産地のブランドが確立している。実は野菜って、食べ物の中でブランドが一番確立していない。だから“食糧”である以上、より安い値段を求められてしまう。そこで、生産者の土作りや栽培方法などのこだわりを“語る”ことで付加価値を付けてあげる。その語りを聞いたお客様は、1本200円の人参でも納得して買っていかれるんですよ」と、“語り”という付加価値をつけることで、“食糧”から“嗜好品”に変えてしまう方法を語る。

 渡瀬さんは、今、JAから独立し、生産法人を作ろうとしている。そんな中で、国立ファームを、一つの新しいモデルと考え、その良いところを取り入れようと積極的だ。
その高橋の答えに対し、「野菜を嗜好品に変えるためには、特別な農家さんを見つけて、こだわりの野菜を仕入れなければいけない。現在200件の契約農家さんと取引があると聞いていますが、どうやって集めたのですか?」といかに高橋のやり方・経験を盗もうかと真剣である。
その質問に、「“農業界はダメな業界だ”と極端に言い切る発言をしてきたんです。雑誌などでも、“10億円貸します!”って金のことをあからさまに書いてみたり。ワザとアンチ高橋が出るように発言したんです。その結果100人中90人の農家に嫌われました。けれど、残りの10人が近寄ってきてくれました。この10人がしっかりとしたビジネス感覚や考え方を持った優秀な農家さんばかりなんです。こういった極端なことを講演などでやり続けた結果、優秀な農家さんが200件も集まったんです。

リスクを負った発言をしてみましょうよ。そうすれば、自分も変わるし、周りも変わる。

その発言を聞いた人の中で“こいつは面白い”と思って近寄ってくる優秀な人が必ずいるから。」
 渡瀬さんの生産法人設立は、12月から本格化するという。そのために、栃木で1人でも優秀な農家さんを集めたいと考えている渡瀬さんにとって、高橋のこの言葉がより多くの生産者が集められるきっかけになれば非常にうれしいことである。
薬品の研究員である成澤さんは、一つの悩みを持ってこの座談会に参加していた。その悩みとは、“自分はいわゆるサラリーマンであり、職場の人間もみなそうである。その環境の中でどうすれば成長できるのか”という内容であった。
その悩みに対し、高橋は、「成長できないって感じる環境って、周りの人が自分と同じレベルとか同じ基準で働いてるんだよね。僕の場合、テリー伊藤の下につけたことが成長できる環境だった。日々、伊藤さんから出される高いハードルを無理やりにでも飛び越えて毎日前へ進んでいった。その結果、大きく成長できた。

無理して背伸びしないとついていけない環境に入って、なにがなんでも付いていくことが成長する秘訣だよね。

そういう人生の先行投資ができる環境を見つけて入っていけるといいよね。」と、高橋はAD時代に大きく成長できた経験を語った。

最後に盛り上がったのは、高橋の経営への考え方についてだった。
高橋と同じく、社長業をつとめる森さんからの「経営において重要だと思うことは何ですか?」という質問からだった。
高橋は、「経営において、センスとか能力とかって正直あまり関係ないと思っている。重要なのはどう考えるかっていう、精神的な姿勢なんだよね。当たり前のことだと言われるかもしれないけど、素直でいることが一番大切なんだよね。今の人たちは、その当たり前のことができない。保身のために自分のミスを隠したり、バカな自分を認めずに見栄を張ったり、地道にできることからやらないで、良く見える部分だけをやろうとする。僕はただ、当たり前のことを当たり前にやってきて、気づいたらそれが財産になっていた。」と経営は、何か特別なことをするのではなく、当たり前のことを当たり前のようやることが重要だと考えている。
 また、高橋は、森さんに向けて社長であることの醍醐味について付け加えた。

カッコイイ大人を演じなよ。そうすれば、より多くの人に自分の姿勢や考え方という遺伝子を与えられるようになるから。

高橋はより多くの人に影響を与え、それが各々の良い結果を生み出す要因になってくれればと常に願っている。

座談会が終わってから数日後、渡瀬さんは生産法人を立ち上げるにあたっての相談に再度国立ファームを訪問してきてくださり、具体的な今後の展開について話してくれました。12月、栃木で新しい風が吹くことを期待しております!

(文責:山口)
 

2009/11/4 水曜日

Agrizmトークイベント、満席!漢方米も完売にて終了!

Filed under: 一般 — admin @ 21:28:16

漢方米はコチラで買えます!

10月25日(日)に青山ブックセンター六本木店で行われた、『Agrizm』発売記念トークイベント「ニッポン農業を変える!?輝け!土食系女子」(前回の記事はこちらhttp://www.kf831.com/wordpress/?p=1153)が盛況のうちに終了しました!
 ガールズ農場の代表として菜穂子が、貫井香織さん(㈲貫井園貫)と、中森久美子さん(㈲中森製茶)のお2人とMCの和季さんを交え、女性目線で農業をとらえた話をしました。

トークの序盤では、和季さんから就農したきっかけについて聞かれると、貫井さんは「OLをやっていて、それが本当に自分のやりたいなのか疑問に思っていました。目指すものがしっかりある仕事がしたいと思い、実家を継いで農業をすることにしました。」とやりがいを求めて就農を選び、中森さんは「IT系で働いていた時に、たまたま行った飲み会で“お茶”への熱い思いを語る人がいて、魅力を感じてお付き合いが始まりました。そして、この人となら!と思い農家の嫁になること決意しました。」と結婚を機に就農したことを語りました。
菜穂子は、この2人とは対照的に、唯一大学卒業後すぐに就農しました。そのきっかけを、「学生時代を都会で過ごしていた時に、多くの女性が食や農業に関心が薄いことを感じて、『母となる女性たちにもっと食や農業を知ってもらいたい』と強く思ったこと。」と語りました。
菜穂子は、横浜国立大学教育学部で教員を目指していたなか、次第にその思いが強くなり、最終的に父親の反対を押し切って就農することを選んだのです。

<イベントの様子:左から和季さん、菜穂子、貫井さん、中森さん>

 そして、就農5年目を迎えた今年4月、菜穂子は、女性スタッフのみで運営する「国立ファーム・ガールズ農場」を設立しました。
 なぜ“女性だけで”と考えたのか、という質問に、「農業って“男性がするもの”という考えが根強く残っています。その中で女性というのは男性の補佐役としか考えられていないんです。確かに、力仕事など男性に圧倒的に劣ってしまう部分はあります。しかし、だからと言って農業ができないわけじゃない。そこで女性だからできる農業ってないのかな、と考えたことが始まりです。」と菜穂子は答えました。
 
確かに、一般的に農業をするにあたって「女性」であることはハンデと考えられがちです。しかし、菜穂子はそのハンデと思われている部分を上手く「武器」に変えられないのか、と模索しているのです。
実際、貫井さんは、「力仕事では男性に負けてしまいます。しかし、栽培品目がシイタケということもあって力がいらないので気になりません」と。中森さんは「前職がIT系だったのを生かし、栽培管理や帳簿をつけることをメインに手伝っています」とそれぞれ栽培品目や特徴を生かして日々の仕事をしているようです。
 そんな中、菜穂子は、「私は、“女性だから”ということを武器に農業に向き合いたい。例えば、今年でいうとトマトやお米を作りましたが、そこに女性が作ることの付加価値をつけて栽培・販売しました。
トマトでは、ミニトマトを選んで栽培しました。男性ではなかなかやりづらい細かい作業が上手にできると思ったからです。また、出荷に関しても、段ボール箱でそのまま出すのではなく、女性のお客様に「可愛い!」と言って買ってもらえるようなパッケージを制作し、パッキングして出荷しました。また、お米では、漢方薬を散布して栽培する“漢方米”を作りました。散布する漢方薬を体に浴びることで、栽培している人が健康でキレイになるというものです。これも女性ならではの農業だと思っています」と“切り口”をかえて農業に接しています。
 そして、今後の経営展開をどうしていくのか?という質問に対して、貫井さんと中森さんは「今は規模を維持したまま、質を上げていって野菜に付加価値をつけていきたい」と答えた中、菜穂子だけは「規模を拡大したい」と答えました。
そこには菜穂子の大きな夢と野望があったのです。
「若いスタッフをどんどん採用して、規模を拡大していきたい。農業界に若い血を入れることで、農業の持つ“暗い・ダサい”というイメージを払拭できるんじゃないかと考えています。農家がカッコいい仕事だと思われるようにしていきたい。」
 菜穂子は、自分の農場経営以上に農業全体を変えていきたいという強い思いがあったのです!

 そんな思いを抱きながら、菜穂子は会場の青山ブックセンターの店頭で漢方米販売。漢方米を販売するのはこのイベントが初めてでしたが、見事50袋を完売しました。
「もっとたくさんの人に食べてもらって、もっと“農”や“食”に興味を持ってもらえたらと思っています」

 菜穂子は夢の実現までの道のりをコツコツと、確実に進み始めました。彼女を中心として女性たちが農業界に新しい風を吹かせる日は近い!
(文責:山口)

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