農場研修を始めて1年。その成果は?

農場研修は、“ものづくり”を知るということで、農家さんの畑を訪問し、一緒に作業させていただいて、土作りのこだわりや、オリジナルの栽培方法、農家さんのキャラクター、さらには秘密を見つけて、お客様に伝え、それぞれの農家さんのファンを増やしていく目的で始まりました。(農場研修レポートはコチラ→ http://hatakegaku.jugem.jp/ )

 それまでも、農家さんのこだわりを伝えようと、社内にストックされた資料を教材にして学んでいましたが、やはり紙を通して知った知識では自信を持って語るということが難しいという問題点がありました。そこで、“百聞は一見にしかず”-全員が週1回は農場研修へ行くという、無謀なプロジェクトが始まったのです。人件費の面でも、通常では考えられません。どれだけ野菜にこだわるお店でも、多くて月に1度といったところだと思います。

 そんな普通でない農場研修もよい結果を信じて(いえ、よい結果にするように)続け、1年経過しました。
始めた当初は週1回の開催でしたが、スタッフ全員を週1回ずつ行けるようにするため、夏以降は週3回の開催で、合計回数はなんと109回!
39件の農家さんの畑に訪問して農作業を手伝わさせていただきました。
 その中で農場件数の参加が多かった社員は、新卒の大崎。28回の参加です。そこで、印象深い農場研修を聞いてみると、埼玉のソルトリーフ農場に行ったときという答え。
「国立ファームがお客様に提供しているソルトリーフは一番良い部分だけを選びとっているので、残りの部分は出荷されずに畑に残っているんです。その残った葉は手のひらくらいの大きさに育っていて、現在は流通させずに片付けられてしまうんですが、契約農家さんが“その葉をちぎってパンにはさんでマヨネーズをかけるとおいしいよ!”ってサンドウィッチにしたんです。その見た目のインパクトがすごくて“こんなもの食べてるのか!”と農家さんの大胆さに驚きました。農家の台所の恵比寿店にある植物工場ではソルトリーフを栽培しているので、それを見せて“これを農家さんが食べてるんです”って話すとお客さんが驚いてくれて、“こんなことを考える人はどんな農家さんなんだ!”って興味を持って聞き返してくれるんですよ。」と。
畑に行かなかったらできない経験、そして農家さんのちょっとした遊び心や、性格が垣間見えた農場研修になったようです。


€そして、一番研修に行った畑はというと、茂士山健司さん(立川市)の畑が9回とトップでした。その茂士山さんに農場研修の取り組みについてどう考え、受け入れてくれているのかを尋ねてみると、
「僕が農場研修を通して伝えたいことは“安心できる食べ物をつくるっていうのはこういうことだよ”と現場で体感しながら知ってもらいたんだよね。」と語ってくれました。

€また、茂士山さんの農場研修は「草むしり」が多いことで有名な研修。なぜ「草むしり」にこだわるのかと尋ねると、
「僕は“農業=草との戦い”だと思ってる。特に僕の農法は自然循環型農法だから、野菜が育てば草も育つ。草を取らないと野菜が負けてしまい、成り立たたなくなる。だから草取りをしないことには始まらない。そう考えると草取りって農業の根幹でしょ!レストランなんか特にそうだと思うけど、お客さんが農作業でイメージするものって収穫や種まきといった派手な部分だよね。実際、そこが楽しい部分ではあるんだけど…。ただ、研修に来る人には、お客さんに語らないまでも、草取りが農業の根幹にあるっていうことを認識しておいてもらいたいし、忘れないでいてほしいという意味で草取りをしてもらっているんだよね。」と。
€加えて、「僕は、農場研修をただのお手伝いで終わってほしくないと思っているんだよね。研修で培った経験や知識を生かして、自分で作物を1からつくる経験をしてもらいたい。そして、自分で野菜を作りながら、研修に参加すれば、また1つ違った見方や、語りの切り口ができるはず。そうすれば、語りのキャパが広がってもっとお客さんを喜ばせられるんじゃないかな!」と、農場研修をどうすればより良くなるかを考えた熱いお言葉をいただきました。

今後、農家さんと協力し、よりお客様に語って楽しんでもらえるよう農場研修を進化させていきます!
レストランやスーパーで語り部に出会ったら、農場研修で培った語りをぜひ聞いてみてください!

(文責:山口)

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 農場研修を始めて1年。その成果は?
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>