オリジナリティはどこまで求められているか?

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直営レストラン『農家の台所』では、料理メニュー同様、ドリンクメニューも毎月変わっている。“農家の台所らしい”オリジナルドリンクを毎月10種類以上開発するのは容易ではなく、ドリンク担当は、メニュー開発に頭を悩ませる日々だ。

「ドリンクが、少し迷宮入りしているな。」
ドリンク担当の木村に、高橋が声をかけた。
「もう少し気を抜いた方がいいんじゃないか。オリジナリティを出そうと躍起になって、マニアックになっちゃってるよ。」

オリジナルドリンクは、『農家の台所』ならではの味を提供し、お客様に喜んで欲しくて開発している。だが、毎月開発していく中で、驚きや珍しさを追求することが目的にすり替わりかけている。ありふれたドリンクばかりではつまらないし、時にはビックリするほど苦いドリンクも新鮮だ。しかし、お客様に喜んでいただくという本来の目的を考えれば、ストレートにおいしい定番ドリンクも、ニーズがあるだろう。

「メニュー変更の頻度も、下げた方がいいのかもしれないな。」
高橋は続けた。頻繁にご来店くださるお客様であっても、1ヶ月で全種類を試すことは難しい。開発にかける労力は、お客様の満足に結びついているだろうか?

€“料理もドリンクも毎月変えます!”というのは店側のこだわりで、大切なのは、お客様にとって実際どうであるかだ。毎回メニューが一変していたら、選ぶのが面倒ではないだろうか?1回目の来店では試せなかったドリンクを、次回注文しようと考える方も、いらっしゃるのではなかろうか?月1回ぐらいの頻度で来店されるお客様が多いなら、飲み物は2,3ヶ月に1度変更するぐらいがちょうどいいのかもしれない。

メニューを変えて喜ばれる割合と、メニューを変えて「なくなっちゃったの?おいしかったのに」と残念がられる割合はどれくらいか?継続メニューと、新規メニューの配分を見極めることが大切だ。先に述べたオリジナルドリンクについても、万人に好まれる定番品と、個性豊かなオリジナル品のバランスを見定めることが必要になる。いずれにしても、お客様のニーズを探ることで、答えに近付けるはずだ。

コンセプトを持った飲食店は、オープン時にターゲットを想定し、お客様ニーズに合うだろうルールを決めてスタートするものだ。しかし、それはあくまでオープン前の予測でしかない。高橋自らが発案したルールであっても、実際のお客様の望むニーズと異なれば、迷わずお客様を優先してルールを変えて行くべきだと、高橋は言う。まずはそれぞれが、現場だからこそわかる、お客様ニーズに耳を傾けよう。

※『農家の台所』日々の動きは…「農家の台所ブログ」で!

(文責:広報課 但田)

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この記事へのコメント

  1. ガッツポーズしてるこず江さんですね?
    頑張ってんだね!
    今の内に沢山開発しておけば、来年は余裕が生まれる?

    飲み合わせの良い悪いとかありますか?

  2. 『好きな食べ物は何?』
    と、聞いて
    『うめぼしっ!』
    と、答える女性に
    何と切り返せば良いのか?

    35年も生きて来たが
    未だに明確な回答が導き出せない。

    『ふ~ん・・・』
    沈黙
    『梅干ねぇ・・・』
    沈黙
    『他には?・・・』
    沈黙
    『・・・ねーのかよ!梅干以外に!!』
    沈黙
    『・・・手巻き寿司、食べに行く?』

    笑;

  3. グラスには
    憧れの
    色した
    りきゅ~る

    賑わいの
    季節には
    まだ遠くて

    ♪ムカイ貸与~デザイン事務所♪

  4. 断裁や
    儲かり真っ赤?
    断裁や

    夏の熱さが
    首に食い込む

    あの夏の日を
    ボクは忘れない

    仕事に夢はない
    あるのは
    現実だけ

    夢を見てはいけない
    数字だけを
    見てもいい

    あの夏の日
    ボクは誓った

    巻けたら
    負けたら
    死ぬんだ、

    ボクは
    優れた
    船長に
    なれた
    かな?

    あのときの
    少年です!

    ムカイ・タイヨウ(迎 太陽)

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