タネを売りたければ野菜を売れ。

2月14日(木)、高橋が種苗会社の二代目や次期社長候補が集まる青年種苗人懇親会で講演をおこなった。

「農業界はこのままではダメなのはわかっている。でも、どうしたらよいものか。
他業界から来た高橋は、業界内の人とは違う視点で見ているであろう」ということで依頼が来たのだ。

今回、高橋が考えた講演タイトルは、
「タネ屋が日本の農業流通を変えられる唯一のキーパーソンである」。

以前、高橋は種苗会社を訪問したことがある。
その際、「なにか面白いタネはありませんか?」と尋ねたことがあった。
返って来た答えは、
「甘くてすごく美味しい人参のタネがあるんです。でも、柔らかくて割れやすいので流通が扱ってくれないから、やめておいたほうがいい」というものだった。
これには驚いた。オススメなのに、やめておけ、と。

また、農家の大半はリスクを背負うことを極端に嫌がるがため、
新しいタネを営業したところで、「新品種なんて作れるかわからないし、作れても売り先がない」と断られていることは安易に想像できる。

もし種苗会社にとって流通がボトルネックになっているなら、
自分たちで販売網を広げるしかないのではないか?というのが、
この講演での高橋からの提案だ。

実際、すでに、委託生産や販売まで手がけ、
オリジナルの野菜を独力で普及させつつある賢い種苗会社も出てきている。

講演後、会場からは高橋に積極的な質問の声が飛んだ。

<質問>
私も、野菜の販売までやっていかないといけないと思っている。
昨年のこの会合で、そう意見してみたが、大御所から「それはありえない」と却下された。今でもそうすべきだと思っているのだが、やるときに私と組んでもらえるか?

<高橋>
もちろん可能性はある。
ただし、うちはまだ流通を持っていない。
既に流通を持っている大手と組む場合と違って、やるやらないは即決できるけれど、私たちも“今から”流通をつくるので時間がかかる。そこだけは理解していてほしい。

<質問>
全国各地に伝統的など様々な野菜があるが、国立ファームでは、
どんな戦略で野菜を販売しようと考えているのか?

<高橋>
土地や産物ではなく、最優先事項は「人」。
今、山形や北海道の農家と関係が深くなっているのは、従来の農業のイメージを覆す若い女性農家やその街の実力者に出会えたことが大きい。
その人がいるからこそできることを考えていく。
モノだけあっても優秀なヒトがいなければ、何も始まらないと思う。

高橋はソフト・オン・デマンド時代にも、二代目が集まる会合に呼ばることが多かった。
守りながら攻めなければいけない二代目は、
攻め続ける高橋にヒントをもらいたいと思っているようだ。
しかし、守りながら攻めるのはとても難しい。
高橋自身、守るものなくゼロから始められたからこそ
成功しやすかったのだと振り返る。
ただ、守るだけでは何も変わらない。変わりたいなら、やってみる。
やってダメなら反省してやり直す。この繰り返しだと思う、と高橋は語った。

(文責:広報課 中野)

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