リベンジパパイア! ~1a(アール)運動経過 前編~

高橋が農業を始めた頃、バカンスで沖縄旅行に行ったときに、自宅の畑で育てようと、パパイアの苗を買ってきた。高橋は、完熟パパイアが食べられるのを楽しみに、土にたっぷりと堆肥を入れて、我が子を育てるように大事にパパイアを育てた。青色の実がつき、もうすぐだと思っていると、冬が到来し、霜が降り、寒さでパパイアは枯れてしまった。

そのあとだった。黄色に熟する前の青パパイアも炒め物やサラダなど、野菜として使えることを知ったのは。しかも、高級スーパーで1kg 900円という高値で売っているではないか。悔しい思いをした高橋。
多摩地区での委託栽培「1アール運動」を始めるにあたって、これは絶対に取り組めと指示した作物がパパイアだ。

指示を受けた生産部松尾は、早速、パパイアの品種を研究している人に問い合わせ、東京の気候でも育てられる、実ができるまでの栽培期間が短く、さらにコストの見合う品種を提案してもらった。
この品種をいよいよ、今年の春から栽培。
栽培するのは、1アール運動に参加が決まっていた農業歴40年以上の大ベテラン、中村安幸さんだ。中村さんの畑は、土の上を歩くと、5cmくらい足が沈むほどフッカフカ。落ち葉と米ぬか堆肥で土づくりを丁寧にされているからだ。

←定植後、すぐのパパイア(高さ30cmくらい)

松尾が中村さんにパパイアをつくりませんか?と話を持ちかけたとき、1年でパパイアが本当にできるのか?樹のように大きくならなければ、実は出来ないのではないか?と疑心暗鬼の様子だった。
前例がないだけに不安に思うのは当然だ。しかし、そもそも1アール運動は、1アール(約30坪)という委託栽培としては小さな面積の土地で、農家さんに新たな挑戦をしていただこう!ということで始まった企画。
だから、まさにパパイアは、1アール運動に打って付けの作物だったと言える。

しかし、パパイアの栽培は、順調にはいかなかった。
今年の梅雨には、連日大雨が降り、日照時間が少なく、予想以上にパパイアの生育が遅れた。8月上旬には開花予定のはずが、実際に開花したのは予想よりも2週間も遅い8月末だった。結実に2ヶ月、完熟に2ヶ月かかると言われている品種のため、ここにきて、実ができる前に寒さで枯れてしまう恐れが出てきた。

←開花後のパパイア(高さ160cmくらい) ←パパイアの花

今年もリベンジならなかったかと気落ちしそうになったとき、一つの実ができているのを発見した。10月下旬までに青パパイアが、出荷できる程度に生育すれば、リベンジ達成となる。
しかし、生育が間に合わず、11月に入ってしまうと、寒さで収穫前に枯れてしまう可能性が高い。今年はギリギリリベンジなるか?はたまた2度目の悔しい思いをするのか?冷や冷やしながらも、読めない状況を松尾は楽しんでいる。密かに彼は、完熟パパイアの収穫も期待している。中村さんも諦めていない。むしろ、だんだんパパイアが生育する姿を見て、追肥をしてみたり、木酢液を撒いてみたりと色々試し、栽培を楽しんでくださっている様子だ。

松尾も中村さんも、今年初の、パパイア出荷への期待を胸に膨らませながら、今日も挑戦し続けている。

(後編へつづく)

←喜びを生んだパパイアの実

(文責:広報課 熊田)

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この記事へのコメント

  1. とても綺麗なグリーンをありがとうございます。

    いいんだよ、迎君。
    グリーンだよ。

    はい、グリーーンですね。

    そう、グリーーーンだよ。

    はい、グリーーーーンですね。

    まあ、グリーーーーーンだよ。

    マジ、グリーーーーーーンですね。

    おお

  2. 都会では今日もまた・・・サキを急ぐ人が飛び込むのでしょうが
    田舎ではキョもまた。。。取り残されるようにヒッソリいくのでしょうが

    余りにも遠い。。。

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