第3回「高橋がなりと語り明かそうの会~学生編~」報告-その①


10月31日(金)18時。
農家の台所にて、第三回「高橋がなりと語り明かそうの会~学生編~」が開かれた。
今回の参加者は5名。かなり遠方からお越しくださった。

・松浦慎太郎さん・・・和歌山から参加。現在コンピュータ専門学校2年生。国立ファームを就職先の第一希望としている。
・原田有佳子さん・・・山形大学大学院の修士1年。在来種の研究をしている。8月に藤沢かぶの焼畑の現場で国立ファームを知り、興味をもった。
・小野卓也さん・・・6月に恵比寿で開かれたパネルディスカッション(主催:SOL)で高橋のトークをはじめて聞き、強い印象を受けた中央大学4年生。ベンチャー企業に内定済み。
・安納正敏さん・・・イギリスのノッティンガム大学院で建築と代替エネルギーの研究を行う。今年12月卒業で、ちょうど国立ファームでの1週間インターン中だった。
・高橋将紀さん・・・新潟から参加。学校は卒業し、現在フリーター。農業に興味を持ち、2ヶ月間嬬恋でキャベツの農業研修も経験した。

この5人と、高橋と入社1年目の松崎が席につき、
井戸サラダバーを頬張りながら、座談会スタート。

まず最初に盛り上がりを見せたのが、伝統野菜について。
山形のレストラン「アルケッチャーノ」さんで、野菜の個性に魅了され、東京農大から山形大の大学院に進んだ原田さん。彼女の話を聞いて、高橋は言った。
「伝統野菜を守ろうって言う方々はたくさんいるけれど、
みんなそれを売る努力をしていないよね?
僕は藤沢かぶは単なる伝統野菜と思っていた。
でも今年、生産者の後藤さんのところに行ってみると、
実は、毎年山焼きをし、そこに種をまいてるんだと言う。
そんな話を初めて聞いて、とても魅力を感じたんだ。
なのに、生産者の方々や守ろうと言う方々は、なぜそこをもっとPRしないんだろう?
それが、今の農業界に必要なところだと思うんだよね」

原田さんは実際に生産者の方とよく接しているようで、
「とてもスゴイなと思う有機農家さんがいても、世間的には知られていない。
ある一定の商売の中で終わってしまうのが、なんだかもったいないな、と感じているんです。」とも。

高橋も同感だ。
「でも、商売できなければお金をもっていかれてしまうのが世の中。
だから、金勘定できる人間が今農業界に必要だと思うんだ。
生産ができて商売できるヤツがいればそれでもいいだろうし、
いないんであれば生産できなくても商売できるヤツでもいいんんじゃないか。
映画『七人の侍』見たことないかなぁ。見てみて。
あれは野武士に襲われる農村を七人の侍が救う話。
百姓との軋轢もありながら、でも武士のプライドで助けようとするんだ。
それと同じなんだよなぁ。」と。

この日、『七人の侍』の喩えは端々ででてきた。
きっと5人は帰宅後、この黒澤映画を見たことだろう。

小野くんからは、こんな質問があった。
「高橋さんはAV界では、皆同じような作品なのに高い値段で売っていた状況で、他にない作品を安く売ることで成功した。
でも、野菜は今安いもの。それを高く売るっていうのは真逆の戦法なんじゃないか」と。

それに対して高橋は、
「カバンなどのブランド品と同じ。富裕層がヴィトンのバックを持つと、庶民が欲しがるようになるみたいな、三角形の頂点から下ろしていく考え方。
ブランド野菜を作ることかなと思っている。
それと、大事なのはパブリシティに取り上げてもらうとか、宣伝を打つとかして、お客様がその商品を欲しいっていう環境を作ること。
問屋がどうとか、卸がどうとかじゃなく、実際に買ってくださるお客様に訴えかける。
いいもの作ったら、いい宣伝しないといけない」

そこに参加者の高橋博紀くんが入った。
「最近は語る農家さんも増えていますよね?」

「増えてるよ。でも、話聞いて楽しかった?」と高橋が逆質問。
「語る農家さんが増えていることはすごく大事なこと。でも、人を喜ばすという精神がまだ足りない。だから、うちがもう一歩上の語りを代わりにできたら、と思っているんだ」と付け加えた。

農業話あり、若者への説教ありの4時間半。後編は説教話をお伝えします。

(文責:広報課 中野)

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