第三回「高橋がなりと語り明かそうの会~学生編~」報告その②

さて、後編。

言葉というのは不思議なもので、その人の思考が見えてくる。
この日、高橋が聞き逃さなかったのは「色々な」と「経験」という言葉だった。

国立ファームで1週間のインターンを終えた安納くんに感想を聞いてみたとき、
「短い間だったんですが、いろんな経験をさせていただきました。」と
安納くんが答え始めたところで、高橋からの指摘が入った。

「“経験”という言葉をそんな簡単に使っちゃいけない。
作業したことや、他の人の仕事を見たことは経験でも何でもない。
成功であれ失敗であれ、結果がでて初めて学べ、経験と言えるんだ。
それと、今、“いろんな”って言ったでしょ?
感覚で生きちゃいけない。極端にいうと、
『何時何分から何時何分まで○○をやって、××を経験したな』みたいに、
“なんかたくさん”じゃなくて、1つ1つ言葉にしていかないと自分に残っていかないよ。」と。

「色々」はその場をしのぐにはとても便利な言葉。
しかし、この言葉を使わないようにするだけでも、取り組み方は変わりそうだ。

そして、もう一度「色々な」を指摘される話題があった。
人材コンサルタントのベンチャー企業に内定している小野くん。
その会社を選んだ理由を、
「将来経営者になりたいという思いはあるけれど、
まだ自分がこれをしたいというものがない。
その会社なら、仕事を通じていろんな経営者に会える。
そうして自分に何ができるかを見つけたいと思う」と語った。

それに対して、高橋は、
「いろんなっていうのがダメだよ。効率求めたでしょ?
真似しても学べないよ。自分で経験しないと。
経営者が外部に見せる姿なんて、ほんの少しだから。」と言った。

小野くんは自分を成長させたいと思い、よく考えながら就職活動をしたのであろう。
質問が続いた。
「6月のSOLのパネルディスカッションで、自分を成長させるには、
『こいつに付いていきたい』と思う経営者と、
直に触れ合って働ける環境を探すといいと、高橋さんが言ってましたが、
自分がそう思える経営者の会社は、もう何百人規模になってしまっていて、
直接仕事ができる環境でないように思った。
社長と直接仕事ができるって、どれくらいの規模ですか?」

「30人までかな。
国立ファームでも本当に毎日触れ合っている人間っていうのは、
同じ階にいる15人くらいなもの。
ついていきたい経営者が大企業にしかいないって言ってたけど、それは今を見てるから。
3年後伸びる会社を探さないと。そういう会社は、今、3人とかいう規模だよ。
無責任のようだけど、その会社が絶対伸びるかどうかは知らない。
まずは運だけど、会社はオレが大きくするんだーっていうぐらいの気持ちがないとダメだよね」と高橋。

高橋の20代。這い上がろうとするテリー伊藤氏に必死についていった時期。
たとえ自称でもいいから、“日本中で一番働いた男”と思えることが自信につながったという。
「オレは、20代にすごく根っこを張れたと思うんだよね。
最近はとにかく早く花や実を咲かそうとする若者が多すぎる。
20代はしっかりとした根っこを張る時期にしたらいいのになぁって思うんだ。
仕事はピンからキリまであるけれど、まずはコツコツやってみること。
1つやりきったら、次が必ず見えるから。」
そう若者たちに説いた。

翌日、参加者よりお礼や感想のメールが届く。
具体的な質問ができたことで高橋の考え方や国立ファームが理解できたという方、
さっそく就職活動を開始した方など、少なからず影響は与えられたようだ。

(文責:広報課 中野)

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この記事へのコメント

  1. まったくその通りさ。
    言葉を軽んじてはいけない。
    強い意志と云うのは
    ・・・
    即ち、
    明確な言葉
    を持つ事に他ならない。

    ではでは^^

  2. >乾さん
    松崎への質問もありました。

    「国立ファームに入社したら、何をするんですか?」という質問。

    松崎が、
    「まずは新入社員研修として、千葉農場の山で木を切って、道を作った。
    その後、本社に来てからは、『何』っていうのはなくて、目の前にいっぱいある問題をどうにかしようと日々動いている感じ」と答えたところで、
    すかさず高橋が入ってきて、
    「現状はまさに松崎の言う通りで、みんな、先の見えてる道歩きたい?」と。
    目の前にあるやらなきゃいけない仕事をやりながら、
    『オレはこの仕事の先にこういうもの見たいと思っている』『オレはこう』とか、それぞれが先を描いていくっていうのが面白いんだよね~、と付け加えました。

    広報課 中野

  3. 何故、つまらんブログなのか分かりました。
    高橋がなりが、若者に・・・を教えました。
    皆、それを聞いて成長しました…。

    ↑これは、本当に糞みたいにつまらないです。(下品ですみません)

    だから、がなりさんが何も無い若者から逆に何を学んだか!
    それをブログにしたら面白くなるよ。

    へぇー、何も無いようなところからそんな事を学べるんだ!!というサプライズが必要では?

    どうですか?
    私の意見を聞いてこのブログを読むと恥ずかしくなりませんか?
    がなりさん。

  4. 個人的には、経験というのは持ち合わせているべきだが、
    必要条件ではなく経験を過度に信奉すると弊害も多いかとと考えています。

    松崎さんは巷で見かけたことがあるのですが、
    相手のニーズを汲んで融通の利く(応用力ある)要素を持ち合わせた方だなと思いました。
    そういうこともあり、「経験」について松崎さんが何か自説を展開してたら面白そうだなと思った次第です。

    以下は若干話をすりかえてしまってますが、参加してたらこんな偏った考えをぶつけてみたかったというものです。

    結局のところ広狭の意味があって経験といえど、
    一般的用法でいうところの経験を重視すると先例思考の変態になりかねないと思っています。
    既存の殻を破って新しい事にチャレンジする会社は経験よりも、
    社員全員にネリとツメの思考が宿っていることが重要というのが私見です。
    (当然ながら経験があればそれをベースにした視野の広がりというのは否定しませんが。)
    関係者のニーズに沿った企画を練れるか、
    大局的・多面的に企画を見返して細部まで詰めれるか、
    何気ない一挙手一投足やスピード感を失ってはいけない判断・行動でも多面的且客観的な思考を維持できるかという点が重要と思うのです。

    自分の経験なんて結果を出して満足してしまった人が見返せばいいわけで、
    先を切り開こうとするならこれから起こる事を熟考したする方が意義があるわけだと考えているわけです。

    ちなみに乾坤一擲って、あまり使わない言葉ですが、
    けんこんいってきで変換(IME2007)すると一発で出るので、辞書でも意味でてるかもしれません。

  5. そういえば競合に見えなくもない らでぃっしゅぼーやさんが上場承認(12月上旬(日付は忘れました)に上場)されましたね。
    農業界のうねりを感じます。
    私もそちらの業界を変える原動力になれたらいいなと思いつつ、
    仕事(農業とは無関係。)と勉学に励んでいこうと思います。

    推敲せずに長文投稿してしまった点お詫びします。
    申し訳ございませんでした。

  6. >農業ベンチャー企業の社長をしているTさん。
    >その会社を設立した理由を、
    >「将来農業改革を成し遂げたいという思いはあるけれど、
    >まだ先が見える具体的なプランは何も持っていない。
    >会社を設立すれば、仕事を通じていろんな農業関係者に会える。
    >仕事を通して走りながら自分に何ができるかを見つけたいと思う」と
    >語った。

    >それに対して、Tさんは、「いろんなっていうのがダメだよ。効率求めた
    >でしょ?真似しても学べないよ。自分で経験しないと。農業関係者が外
    >部に見せる姿なんて、ほんの少しだから。」と言った。

    要するにTさんは農業ベンチャー企業を設立したTさんに対して、「企画はピンからキリまであるけれど、1つやりきったら、次が必ず見えるから、思いつきで動いたり、途中で投げ出したりせずに、まずはコツコツやってみましょう。」と言っているのかな?

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