2007年7月5日

がなりの雷(がなりのいかずち) 第2回 

Filed under: がなりの雷 — Maki Tajita @ 8:07 PM

【商品部豊田インタビュー】

7月3日に掲載した事件について、
今回は雷を浴びた主人公、商品部豊田へのインタビューをお届けする。

※第2回< 前編>はコチラ

※「がなりの雷」について、詳しくはコチラ

◆インタビュー◆

―まずは、雷を浴びた感想をお願いします。

ハッとしました。自分の意識してなかった領域に守備範囲が広がって、引き出しが1つ増えました。仕事に対する背筋がピシッと伸びました。整体師に矯正されたような気分です。

―今回の雷で「ガキの使い」と言われましたが、自分自身をガキの使いだと思いますか?

今、商品部全体が新システム作りに取り組んでいます。そこで、自分も常に問題意識を持っていて、良いアイデアが浮かぶこともあるので、そうした意見を出して行けば「ガキの使い」とはちょっと違うようになれると思います。
でも今回は、急いでやらなくては、とだけ思って機械的に動いてしまいました。ちょっと忙しくなると業務改善意識が抜けてしまいます。自分の力量を育てて、いつでもその仕事の意味を考えられるようになりたいです。

―その後、卵かけご飯用醤油の交渉はどうなりましたか?

仕入れ値を6.2%引いていただけました。最初にお店の状況…来客数や、レストランで料理に添え、物販コーナーで販売も行うことなどをお伝えした所、快く割引してもらえました。今回アドバイスを貰って1つ成長出来ましたので、こういう経験を積み重ねて、皆を幸せにするバイヤーになりたいです。

―今回は、双方のメリットを伝えて、気持ち良い交渉になったようですね。でも、バイヤーと言うと、時には厳しい交渉で押さなくてはいけない場面も多いと思います。
豊田さんは、穏やかで一歩引いちゃうキャラクターとの評判ですが、そういう厳しさも含めて、プロのバイヤーになれると思いますか?

う~ん、高橋さんにも面接で「お前の人の良さで、100円の物を200円で買ってきちゃいそうだけど、それじゃ会社に利益を生み出せないから困るんだよ」と言われました。う~ん、でも、またそうなったら雷を落としていただいて勢いを付けて……う~~~ん…。でも、出来ると思います…イヤなことも振り返れば美しい思い出になるわけで…自分の可能性を信じてます。

―大丈夫ですか…?では最後に、これからこの会社で、豊田さんならではの付加価値を、どんな部分で発揮しようと考えていますか?

まだ、よくわからないです。…でも、体力と根性はあると思うんで、頑張ります!

 ◆ ◆ ◆

以上、商品部の現状に絡めて、雷第二弾をお届けした。
雷に打たれた豊田、背筋が伸びる思いがしたと語るが、果たしてその効果は如何ほどか?まだまだバイヤーのプロへの道のりは遠そうだ。

※豊田が所属する商品部の動きは「八百屋ブログ」で!

(文責:広報課 但田)

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2007年7月3日

がなりの雷(がなりのいかずち) 第2回 

Filed under: がなりの雷 — Maki Tajita @ 12:15 PM

【言われたことをやるだけの、ガキの使いは要らない。】

※「がなりの雷」について、詳しくはコチラ

日報を読んでいた高橋が、商品部の豊田に声をかけた。
「卵かけご飯の醤油は、サンプル貰う交渉をしたのか?」

事の始まりは、直営レストラン『農家の台所』に、烏骨鶏の卵かけご飯のメニューが出来たこと。卵かけご飯があるなら専用の醤油を用意しようとのことで、高橋から指示があり、仕入担当の豊田が手配することになった。醤油は銘柄まで指定されていたので、豊田は言われるままに発注し、サンプル提供などの交渉はしなかった。この対応が、高橋の怒りを招いたのである。
「お前は言われたことをただやるだけのガキの使いか?」

商品を仕入れる時に、サンプル利用分を無料で付けて貰うのはよくある話だ。温泉旅館では、お土産コーナーで販売されているシャンプーや石鹸類が、風呂場に備え付けられているのを見掛けることが多い。殆どの場合、これらの備え付け分は、メーカーが無料で提供している。風呂場で実際に利用してもらうことが購買につながるからだ。

同様に考えれば、卵かけ醤油を『農家の台所』の料理に添えたり、試食してもらうことは、購買促進になるから、サンプル提供を交渉する余地はある。サンプルのみならず、日々変わる店の状況によって、交渉の可能性もまた変わるものだ。最近では『農家の台所』のメディア取材も多く、認知度が上がっているが、知名度の高さも武器になり得る。商人根性のある人間なら、自らが持っている「買い手の交渉力」がどの程度なのかを常に意識し、最大限に交渉に活用していくだろう。

「お前らは全ての行動がそうなんだよ。なんで付加価値をつけようと考えないんだ?」
そのまま、高橋の怒りは商品部全体に広げられた。野菜にこだわる国立ファームにとって、仕入を担当する商品部は生命線とも言える重要な部署だが、他部署のニーズに応え切れていないのが現状だ。今後の八百屋展開も睨み、商品部全体の抜本的な業務改善が急務となっている。

どうやって仕事に付加価値をつけるか?どうやって同期よりも上のことをするか?高橋は、常にそれを考えて仕事をして来たのであり、従業員にも同様の取り組み方を期待している。しかし、商品部には競い合うようなライバル関係もない。自分の仕事のレベルが低くても、周りも同程度だからといって、安心してしまっているのが今の商品部だと、高橋は指摘する。

高橋には経営者としての経験があるから、満足の行く働きをしていない者でも、一時の感情でクビにはせずに、様子を見ている。けれど、新たな人材が加わり選択肢が出来た時には、付加価値を高めようとしない人間は入れ替えていくことになる。説教されている今のうちに変わろうとしない人間に、この会社での将来はない。

逆に言えば、付加価値を高められない人間は、代替可能な歯車でしかないから、組織の中で安心できない。他人が出来ないことを出来るようになり、自分自身の付加価値を上げていくことで初めて、組織の中でのんびり働けるようになるのだ。

それでは、商品部の人間が付加価値を高めていくためには、どのようなことを目的とすべきだろうか?
バイヤーに徹することだと高橋は言う。より良いものをより安く買う、それがバイヤーの正義だ。バイヤーとして商売をするためには、徹底的にお客様のニーズに耳を傾けるべきで、そうなれば生産者様との交渉は厳しいものになる。

もちろん、国立ファーム全体としての理念は農業改革であり、そのためには、生産者と消費者双方が満足する方向を考える必要がある。しかし、各部署が抽象的な理念を唱えてばかりいれば、実際には何も成し遂げることが出来ない。各部署が自らの業務に集中し、結果を出して初めて、会社は利益を出せる。企業の存続には利益を出すことが不可欠であり、成長し、力を持てるようになった時に初めて、理念を実現出来るようになる。

今後、商品部は、安く買うための適正な発注量を探りながら、価格交渉を有利に展開することに集中する。バイヤーとして力を付け、消費者の理解を得るのが当面の目標だ。商品部がバイヤー業務に徹して結果を出せば、取引先のメリットは会社全体として考えていく。

お客様のために1円でも安く買おうとする、それがバイヤーのプライドだ。
「毎月、売上見て価格交渉して」と、高橋から商品部に、新たな指示が課せられた。

気が優しくて、自分が一歩引いてしまうのが欠点の豊田は、
プロのバイヤーになれるだろうか?

※< 後編>は7月5日掲載予定。今回の当事者、商品部豊田へのインタビューをお届け!

※豊田が所属する商品部の動きは「八百屋ブログ」で!

(文責:広報課 但田)

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2007年6月13日

がなりの雷(がなりのいかずち) 第1回 

Filed under: がなりの雷 — Maki Tajita @ 2:10 PM

【生産部部長小林インタビュー】

昨日6月12日に掲載した蛍光灯事件の顛末を受け、
今回は雷を浴びた主人公、生産部部長小林へのインタビューをお届けする。

※第1回< 前編>はコチラ
http://www.kf831.com/wordpress/?p=138

※「がなりの雷」について、詳しくはコチラ
http://www.kf831.com/wordpress/?m=20070611

◆インタビュー◆

 -今回、蛍光灯のことで雷が落ちましたが、実際の所、新型蛍光灯調査の進捗はどうだったのでしょうか?

予算までは計算したんだけど、コスト面で結論を先延ばしにしてしまっていました。

 -怒られたポイントはどの辺だったと思いますか?

「やったのか?」と問われれば、YesかNoしかないのに、違う答えをしたことです。そもそも、指示されたことに対し、担当者に指示を出したままで、状況報告もしていませんでした。その上、「調べてもらっています。」という他人事のような答え方をしてしまった姿勢がいけませんでした。

 -そうすると、今回の件に限らず、基本的な取り組み姿勢が叱責につながったということですか?

そうですね。ウチのものづくりは、人と違うものを作る事、人と違うことをやる事で農業改革しようとしてるわけです。それなのに、すぐに「やったことないから出来ません」といった保守的な考え方をして、失敗を恐れ、大切なスピードを遅れさせてしまったのが問題の一つだと思います。

 -よく「公務員」って高橋さんに言われてますが、今お話にあったような問題と関係があるのでしょうか?

うーん、公務員でもちゃんと結果出してる人もいるので、一概には言えないんだけど…。私の場合は、枠組の中で仕事を判断してしまう、自分で限界を決めて仕事をしている所があります。
既成のルールに囚われずに、生産者や消費者の為になることをやって行きたくて、縛りの多い公務員を辞めたのに、結局、既成概念的な考え方をしちゃっている、そういう所が「公務員」なんです。「熱さが足りない」と言われるのも、そのせいだと思います。

 -最後に、今回は雷を浴びましたが、今後への意気込みを一言!

人を疑い、自分を疑いつつ、自信を持って仕事をしていきたいです。

  ◆ ◆ ◆

以上、高橋怒りの現場の第一弾は、生産部からお届けした。
次の雷はどこに落ちるか?次回はどんなインタビューになるか?
どうぞお楽しみに!

※小林が統率する生産部の動きは「ものづくりブログ」で!
http://www.kf831.com/mono_blog/

(文責:広報課 但田)

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 今、部門ブログにコメントを書くと、お土産が当たります!
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2007年6月12日

がなりの雷(がなりのいかずち) 第1回 

Filed under: がなりの雷 — Maki Tajita @ 1:38 PM

【一言に姿勢が現れる】

※「がなりの雷」について、詳しくはコチラ
http://www.kf831.com/wordpress/?m=20070611

記念すべき「がなりの雷(がなりのいかずち)」第1回の主人公は、生産部部長の小林だ。生産部と言えば、国立ファームの心臓とも言える、ものづくりの舞台。この重要な部署を取り仕切る小林は、15年間農業改良普及員を勤めてきた。普及員と言えば「先生」と呼ばれる有資格職であり、公務員だ。常日頃から高橋に「公務員」として揶揄されつつ、実直に仕事をこなす小林が逆鱗に触れたのはなぜか?
事件は、生産部藤井の水耕栽培の発表中に起こった。

『農家の台所』にて育成中の水耕栽培の光量不足のため、藤井は電気改修工事を行い、4,000ルクスだった光量を6,000ルクスに改善、当面の問題点を回避した。しかし、水耕栽培で本当に良い物を作るには10,000ルクス以上の確保が好ましい。この報告を聞いていた時に、高橋が言葉を挟んだ。
「俺が言った、新しい蛍光灯は使ってくれないの?早く調べてよ。」
1ヶ月ほど前、高橋は農業新聞に掲載されていた新型の蛍光灯に目を留め、その切抜を生産部長の小林に渡して調べるように言っていたのだ。

「調べてもらっています。」
小林が答えたのをきっかけに、高橋の口調が怒りを帯び始めた。
「それじゃ答えにならない。それはやってないってことだよ。」

何気ない一言の受け答えに対し、高橋が怒りを示すことは珍しくない。
「お前らが何考えてどういう姿勢で動いてるかが、ちょっとした一言に無意識のうちに出ちゃうんだよ。俺はそういうのを、絶対見逃さないからな。」
と、高橋は常日頃から警告する。

高橋にとって、答えは「やった」か「やらないか」しかない。例え手を付けて70までは進めたとしても、100でないならゼロだ。相手の要求水準を満たせなかった時点で、「やっている途中」というのは言い訳にしかならないし、言い訳は嘘の一種だ。社長の高橋がそれらの嘘を見逃してしまえば、会社は機能しなくなる。一方、高橋が嘘を吐かれたと感じ、社員への信頼を失くせば、社員の一挙手一投足すべてを疑うようになり、会社は崩壊する。

しかも、高橋が尋ねるまで状況報告も無かったことが、怒りを決定的なものにした。農業改革を目指す国立ファームだが、他と同じことをしていては後発の企業が改革を起こすことなどできない。高橋は、自らの発想力こそが、会社に利益をもたらす起爆剤となることを自覚している。そのため、日々農業関連情報にくまなく目を通し、興味があった記事を切抜いて担当に渡しているのだ。

「どうして億単位の金捨てて、それくらいはやってないの?今日儲かって無くてもお前ら給料貰ってるんだよ。だったら知恵使って人と違うことをやんなきゃいけないんだよ。だけど、お前らを信用してないから俺が新聞読んで切り抜いて情報渡すことまでやってる。それなのに、それすらやってくれないってどういうことだ?このままじゃ利益出ないんだよ。神風的な技術や発想を、何か加えるしか勝ち目無いんだよ。」

「そういう所を直さないと、俺は3年掛けて小林をクビにするよ。小林にかけた金が全部無駄になったって俺は構わない。その時は別の人間を探すだけだから。」
と、高橋は怒りの言葉を締めくくった。
いかに役職者であっても、国立ファームでは明日はわからない。

※< 後編>は明日6月13日掲載予定。今回の当事者、生産部部長小林へのインタビューをお届け!

※小林が統率する生産部の動きは「ものづくりブログ」で!
http://www.kf831.com/mono_blog/

(文責:広報課 但田)

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2007年6月11日

がなりの雷(がなりのいかずち) 創刊号

Filed under: がなりの雷 — Maki Tajita @ 12:59 PM

国立ファーム社長、高橋がなり。半端は許さない厳しい性格で、かつてテレビ放映された「マネーの虎」では、出資希望者に激怒して退場したこと2回。創業社長であったAV会社ソフトオンデマンドで殴った部下は数知れず。

今や「もう殴るほどの愛情を賭けるエネルギーは無いので、申し訳ないんだけど殴ってあげられないんだよ」と語る高橋だが、利益も出ていない会社従業員50人以上を扶養しながら、メンバーの遅々とした歩みを見ているのは相当に目に余るらしく、怒りが炸裂することもしばしば。狭いオフィス故、誰かが逆鱗に触れれば怒号がオフィスに響きわたり、たちまち全員静聴となる。

さて、一体どんな時に高橋の怒号は響くのか?
それは誰に、どんな状況で発された叱責なのか?

この「がなりの雷(がなりのいかずち)」コーナーでは、“高橋の逆鱗に触れた人間は、役職に関わらず問答無用でインタビュー掲載”というルールの元、高橋の怒りの現場をリポートして行く。

第1回は、2007年6月12日、13日に前後編で掲載予定。お楽しみに!

(文責:広報課 但田)

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